メラプティ
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アニスとパロの同床異夢
今月2日、次期大統領選挙に出馬予定のアニス・バスウェダン前ジャカルタ特別州知事は、民族覚醒党のムハイミン党首を副大統領候補にすると発表した。これは大きなサプラ.....
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プラボウォ連合の結成
昨朝(8月13日)、政局に大事な動きがあった。ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)政権を支える連立与党のうち、2つの政党、すなわちゴルカル党と国民信託党が、次期.....
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ガンジャルの苦悩
与党第一党の闘争民主党から大統領候補に指名されたガンジャル・プラノウォ中部ジャワ州知事に対する世論の支持率が伸び悩んでいる。昨年まで人気ダントツで、正式に候補.....
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プラボウォ現象
大統領選挙まであと8カ月。ここにきて新しいトレンドが定着しつつある。それは先頭ランナーの交代だ。昨年来、ガンジャル中部ジャワ州知事が、次期大統領候補として各種.....
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副大統領選びの政治駆け引き
先月21日、闘争民主党のメガワティ党首は、ガンジャル・プラノウォ中部ジャワ州知事を同党の大統領候補に決定すると発表した。この発表は、昨年以来の両者の駆け引きの.....
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U―20W杯の政治的効果
先月29日、インドネシアのU―20W杯開催権の剥奪を国際サッカー連盟(FIFA)が発表し、多くの国民はショックを受けた。スポーツに政治を持ち込むなという批判が.....
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アニス陣営の悩み
次期大統領選挙への立候補を表明している前ジャカルタ特別州知事のアニス・バスウェダン。彼の陣営の動きが慌ただしくなっている。その象徴が、彼を擁立するナスデム党の.....
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大統領任期延長論の狙い
大統領の任期は憲法で最長2期10年と定められている。これは、32年のスハルト長期政権を許した過去の反省に立った民主改革の肝と理解されてきた。その肝を捨てようと.....
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政治化する憲法裁判所
政治学に「政治の司法化」という概念がある。司法過程や裁判所の判決が、政治的な影響を増している状況を説明する概念だ。インドネシアでも、憲法裁判所の政治的影響力は.....
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アニス人気上昇の背景
今月初め、世論調査会社インディカトルが興味深い調査結果を発表した。次期大統領候補として、アニス・バスウェダン前ジャカルタ特別州知事の人気が急上昇しているとのこ.....
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レラワンの政治
今月に入り、インフォーマルな選挙キャンペーンが加速している。それはボランティア組織による選挙活動だ。ボランティアのことをインドネシアでは「レラワン」と言う。こ.....
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アニス立候補のインパクト
今月3日、ジャカルタ州知事アニス・バスウェダンが次期大統領選挙への出馬を表明した。この動きは今後の政治に大きなインパクトをもたらす。なぜアニスは、16日の知事.....
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サンボ事件の政治的根因
ここ2カ月間、メディアは毎日のようにサンボを伝えてきた。渦中の人、サンボ警察少将。部下で付き人のヨシュアを計画的に殺害した罪に問われている。なぜ彼は妻まで巻き.....
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刑法改正めぐる政治攻防
国会が大きく荒れそうだ。その火種が刑法改正法案である。振り返ると、国会は2019年の汚職撲滅委員会法の改正、20年の雇用創出法、そして今年1月の首都移転法とい.....
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ジョコウィの和平外交
これまで国際問題への関与にあまり意欲を示してこなかったジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領が動いた。先月末、ウクライナとロシアを訪問し、ゼレンスキー大統領.....
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連合再編の政治駆け引き
2024年大統領選挙に向けて、政界の動きが慌ただしくなっている。その渦中のひとが中部ジャワ州知事のガンジャルだ。先週発表された、世論調査機関SMRCの最新調査.....
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メディアと政治と報道の自由
今月3日、国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団」は、今年の報道自由度ランキングを発表した。180カ国のうち、インドネシアは昨年113位から4ランク下がって1.....
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政治色強まる国軍人事
先月末に発表された国軍の人事異動が、軍内に限らず治安関係者の間でも大きな話題となっている。それは陸軍特殊部隊(コパスス)司令官の異動だ。コパススは、戦略予備軍.....
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うごめく選挙延期論
先月末から政界では不穏な気配が漂っている。きっかけは、与党7党のうち3党の党首が立て続けに「総選挙延期論」を発したことだ。2024年2月に予定されている大統領.....
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高まる首都移転への反対運動
首都移転に対する反対運動が活発化している。きっかけは、先月18日の国会での首都移転法の可決だ。すぐさま、環境保護団体などが結集する市民連合は、「誰のための首都.....
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第3波への政治的備え
年末年始の休暇を経て、ジャカルタでも新型コロナウイルスの新規感染者が急増している。とくに先週の後半は、連日200人超えを記録した。新規感染者の大多数が、海外か.....
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コロナ禍の〝ごろつき稼業〟
約2年におよぶコロナ不況は、インフォーマル経済はもとより、アンダーグラウンドの経済にも大きな打撃となっている。それはインドネシアに限ったことではない。日本でも.....
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コロナ禍の闇金ブーム
昨今、社会問題への対応の鈍さが批判されるジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領だが、深刻化する闇金問題に関して、ようやく先月半ばに取り締まり強化の指示を発表.....
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KPK骨抜きの政治
精度の高さが定評な民間世論調査機関インディカトルが、9月下旬に発表した調査結果が興味深い。世論が最も信頼する国の組織として、過去20年近く常に1位か2位に選ば.....
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「9・11」から20年
2001年の米同時多発テロを契機に、世界で「テロとの戦い」が始まり、今年で20年。その象徴とも言えるアフガニスタンでは、米軍が撤退し、急進派勢力のタリバンが再.....
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コロナ禍の国軍人事
国軍を総動員してのコロナ対策で、兵士も各地で多忙を極めるなか、政界では次の国軍司令官ポストをめぐる人事政治で話が湧いている。国軍人事は、昔から国の安定を左右す.....
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第2波を乗り越える政治力
新型コロナウイルスの感染「第2波」が猛威を奮っている。毎日2万~3万人という新規感染者数が発表され、現在感染者数は全国で36万人に膨れ上がった。病床使用率も9.....
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異常気象の政治天気図
5年に一度の大統領選挙。その周期に沿って「政治の季節」も到来する。その熱い季節は、いつも選挙の1年前ごろに訪れる。ところが2024年選挙を前に、今その季節に入.....
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潜水艦事故と国軍改革
先月下旬、海軍の潜水艦「ナンガラ402」がバリ島沖で沈没し、53人の兵士が全員帰らぬ人となった。この事故は、外国の捜索協力もあり、国際的な注目にもなっている。.....
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脱ジェンダー化するテロ
先月末の2つのテロ事件は、インドネシアにおけるテロ動向の変化を象徴したものだった。ひとことで言えば、女性の役割の変化である。 マカッサルの事件では圧力鍋爆.....