【JKT48劇場特集】 JKT48劇場オープン 「日本文化の発信拠点」

 昨年11月、国民的アイドルAKB48の海外初の姉妹グループとして発足したJKT48は8日、中央ジャカルタのfXモール4階に専用劇場「JKT48劇場(JKT48シアター)」をオープンする。日本のスタイルを持ち込み、インドネシアにおける日本ブランドのアイコンとして活動を展開し、10カ月かけて着実にファン層を拡大。AKB48にとっても海外初、インドネシアでも初となる特定歌手の専用常設劇場を拠点に、「会いに行けるアイドル」を実践するために新たなステップを踏み出す。 (田村慎也、写真も)

 「間もなく開演します」「皆さん盛り上がってますか!?」。上演開始時間が近づき、「影アナ」と呼ばれる公演前のアナウンスが流れる。毎回違うメンバーが担当し、開演前の雰囲気を盛り上げる。
 しばらくすると照明が落ち、序曲「オーバーチュア」が会場に響く。暗闇の中で円陣を組むメンバーの姿が浮かび上がり、「Jジョイフル、Kカワイイ、Tトライ・トゥー・ビー・ザ・ベスト」のメンバーの掛け声とともに公演がスタート。待ちかねていたファンが振るサイリウム(ペンライト)と熱い声援で、劇場は早くも熱狂の渦に巻き込まれる。
 JKT48の歌に合わせ、観客が「アー、ヨッシャイクゾー、タイガー、ファイヤー‥」と大歓声。会場の一体感がさらに高まっていく。「ミックス」と呼ばれる日本の応援方式の合いの手は、インターネットで真似て練習しているという。披露される曲も多彩だ。セットリスト(公演プログラム)「パジャマドライブ」では、かわいらしい衣装と歌詞の「天使のしっぽ」、セクシーさあふれる「純情主義」、デュエットのバラード「てもでもの涙」、力強い「鏡の中のジャンヌ・ダルク」などのユニット曲でも盛り上げる。
 ステージが終わると、出演メンバー全員が一列になって手をつなぎ、客席に向かって深くおじき。観客1人1人に握手をして見送る。5月からの劇場公演に何度も訪れ、メンバーと顔見知りになっているファンも多い。
 ステージ前には大きな2本の柱が立つ。これはファンに支えられ、ともに成長していくアイドルであることを表現している。東京・秋葉原にあるAKB48劇場にも同様の柱があり、AKB48公式ファンクラブ(二本柱の会)の名前にも採用されている。

◇AKBと同じスタイル

 JKT48の専用劇場は、立ち見も合わせ定員が約220人と小規模。ステージと客席の距離も近い。JKT48のロゴ入りTシャツやマグカップ、ポスターなどの公式グッズも販売。秋葉原のAKB48劇場で行われている演出と同じで、日本が育んできたアイドル文化、エンターテイメント文化が随所に垣間見える。
 細かな演出が決められたセットリストに沿って、16人のメンバーが日替わりのポジションで出演、アンコールを含む16曲で構成する。
 JKT48は、最初のセットリストとしてAKB48チームBの「パジャマドライブ」を採用。デビューから舞台に立つまでの夢を追いかける姿を歌った「初日」が含まれているからだという。
 歌詞は全曲インドネシア語だが、曲のサビやタイトルには日本語を残す。ダンスの振り付け、複雑なフォーメーションも、AKB48と同じだ。
 メンバーはインドネシア人が中心で、唯一の日本人メンバー野澤玲奈さんも出演するほか、8月にAKB48からJKT48への移籍が発表された、高城亜樹さん、仲川遥香さんの2人も今後劇場に出演する見通し。

◇海外でもそのままで

 インドネシアでもKポップブームが巻き起こる中、JKT48は昨年11月、AKB48の海外初の姉妹グループとして結成された。総合プロデューサーの秋元康氏は「ねばねばや臭みを持った納豆をそのままの形でもってくる」と表現している。
 日本のようなアイドル歌手が少ないインドネシアのポップスシーンで「会いに行けるアイドル」のコンセプトを前面に打ち出し、日本スタイルのグループであることをアピール。イベントやテレビ出演のほか、日系企業のイメージキャラクターに次々と採用されてきた。
 5月以降は、南ジャカルタ・クニンガンのパサール・フェスティバルにある州立施設「ニ・アグン・セラン」や、南ジャカルタ・ブロックMのパサラヤ・グランデの仮設劇場で毎月公演を実施。ファンとの交流を深めてきた。
 トップアイドルに成長したAKB48が、現在も秋葉原にある劇場で連日公演するように、10代のメンバーが中心のJKT48も学校との両立を図り、メンバー相互にポジションを補完し合いながら、ほぼ毎日公演していく予定だ。

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