為替経済Weekly
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米インフレの沈静化
米国のインフレ率が明確な低下トレンドを見せている。米労働省より先週14日に発表された10月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比3・2%と市場予想を下回り、.....
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直接投資と成長経路
先月、インドネシア投資省より今年の第3四半期(7〜9月)の外国直接投資の実績がアップデートされた。前年同期比では16%増となり、これで8四半期連続(約2年間).....
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日銀の政策修正
最近、インドネシア人の顧客や同業者からよく聞かれるのは、「日銀の金融政策はいつ変わるのか」という問いだ。彼らを含め多くの人にとって、今、日銀の政策変更に注目す.....
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海洋ごみ回収が目指す「次」
海パン持って出張すると災いがおこる。インドのムンバイでは宿泊ホテルが火事になり、韓国・釜山では竣工直前のLNG船が台風で座礁、大切な契約書類を紛失しかけたこと.....
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サプライズ利上げ
「世界情勢の動きが速いので、(金融政策も)改めて月ごとにレビューしていく必要がある」。 先週木曜日、インドネシア中銀が9カ月振りの利上げを決めた。0・25.....
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外貨準備
10月に入って比較的速いペースでルピア安が進んでいる。対ドルでの下落幅は、今年の年初来で見ると他のアジア通貨と比べてもまだマイルドな下げだが、今月に入ってから.....
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ソーシャルコマース
インドネシア貿易省は先月下旬、ソーシャルメディア上での電子商取引(Eコマース)を提供する通称ソーシャルコマースに対する規制強化を発表した。国内中小事業者の保護.....
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新しい中銀債
先月21日、インドネシア国会で2024年度の国家予算が可決された。歳入・歳出とも前年度比で約6%ずつの増加だが、財政赤字は対国内総生産(GDP)比で2・29%.....
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「産業のこめ」
「鉄は産業のこめ」という表現をご存じの方も多いのではないか。鉄は身近な自動車や家電から、建物や道路、土木工事などあらゆる分野で使われる基礎資材である。日本の高.....
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中国経済の日本化
中国経済の減速が著しい。今年の年初にはゼロ・コロナ対策終了後の力強い回復が期待されていたが、足下では不動産市況の悪化、若年層の失業率上昇、継続したデフレなどか.....
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長引くドルの高金利
ここ数週間の金融市場での一番の注目ポイントは米ドル長期金利の上昇だろう。10年物米国債の利回りは8月後半に一時4・3%台と約16年ぶりの高値を付けた。今月に入.....
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脱炭素時代へ向けて
2015年のパリ協定参画以降、インドネシアでの脱炭素の議論は他国同様に盛り上がってきており、昨年バリで開催された20カ国・地域首脳会議(G20サミット)でもカ.....
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猛暑の実感
インドネシアに住んでいると実感しにくいが、北半球を中心とした今年の猛暑は記録的な水準となっているようだ。日本からの出張者から「ジャカルタの方がよっぽど涼しい」.....
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資源輸出規制
この数週間ほど資源関連の輸出代金に関する新規制についての議論がヒートアップしている。同規制は資源関連企業に輸出から得られる資金の30%を最低3カ月間インドネシ.....
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波乱のドル円相場
先週は多くの人の予想を上回るスピードで円高が進んだ。6月末に145円台をつけた後、先々週後半から徐々に円高基調が始まってはいたが、先週の動きはさらに大きく、わ.....
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フィードバック
先日職場で360度人事評価(同僚や部下からのフィードバックを含めた多面的な人事評価)の運用方法について議論していた際に、あるインドネシア人の同僚から「インドネ.....
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ルピア金利見通し
ドルの利上げ局面がもう少し続きそうになってきている中、ルピアの金利は今後どう推移していくだろうか。先月、インドネシア中銀は月例の政策決定会合でルピアの政策金利.....
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「共に創る脱炭素社会」
世界的に気候変動問題に対する関心が高まる中、あらゆる産業活動において脱炭素化は避けて通れない課題となっている。各国において、カーボンプライシング(炭素課税)、.....
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ドルの利上げは続くか
先週の米連邦公開市場委員会(FOMC)の定例会合で、ドルの政策金利の据え置きが決まった。実に15カ月間に渡って連続10回という、歴史的にも前例がない利上げラッ.....
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金融リテラシー
職場での雑談は時に大事な気づきにつながることがある。先日、同僚と雑談していたら、長年使っているドライバーがオンラインのローンで高金利を課されて返済が難しくなり.....
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債務上限問題
米国の債務上限問題にようやく決着の目処が立った。一時は、世界で最も安全な金融資産と言われる米国債がデフォルト(債務不履行)する可能性も取り沙汰されたが、債務上.....
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輸入手続き規制の続報
本欄で取り上げた通り、今年の初め、鉄鋼や樹脂などの複数の製品分野で全ての輸入許可手続きが止まった。これは、政府が国策として進める国産化促進政策の一環として、ま.....
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消費関連指標
今年のレバラン(断食月明け大祭)は祝日の追加もあって久々の大型連休となったが、人々の消費活動も活発だったようだ。個人消費の推移を示す基礎的な指標である小売売上.....
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明暗分かれるアジア通貨
アジア通貨の為替の動きに明暗が出てきている。年初来の対ドルでの騰落率で見ると、5%超上昇しているインドネシアルピアから、5%超の下落を見せている韓国ウォンまで.....
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非ドル化は進むか
国をまたぐ資金決済に使う通貨といえば米ドルと相場が決まっているが、最近、このドル依存を見直す動きが拡がってきている。もちろん国際決済通貨としてのドルの立場が大.....
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人材育成が生産性左右
インドネシア経済は、資源輸出に加え、新型コロナウイルスによる行動制限の解除により、民間消費も順調に回復し、好調に推移している。コロナで抑えられていた消費と投資.....
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低成長化する世界経済
国際通貨基金(IMF)は四半期に一回、世界経済の見通しを更新している。同じタイミングで主要地域・国別の経済成長率予測も併せて更新される。その最新版が先週11日.....
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OPECプラスの減産
先月のシリコンバレー・バンク破綻やクレディ・スイスの信用不安など一連の金融不安を受け、欧米市場を中心に一気に景気後退懸念が高まった。この流れのなかで資源価格も.....
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シェアリングエコノミー
昨年来、好調な輸出により貿易黒字を享受しているインドネシア経済だが、輸出のパフォーマンスは業種によってかなり濃淡が出てきている。好調な資源関連に対し、逆風に揉.....
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経済回復と税還付問題
先日、地元メディア(18日付のコンタン紙)の記事に、財務省租税総局(DGT)の情報として、今年1月から2月の税還付額が3割近く減少しており、「景況が回復してい.....