「苦難乗り越える力を目標に」 父題材のルクマンさん優勝 第43回全国日本語弁論大会

 第43回日本語弁論大会大学・一般の部の全国大会が7日、南ジャカルタのエネルギービルで開かれた。優勝したのは「私の勇者」と題し、自身の父をテーマにしたルクマン・ハキムさん(東ジャワ州アイルランガ大学2年)。シドアルジョの泥噴出事故など、さまざまな苦難を乗り越えた父親を「私の勇者は父」と話し、苦難を乗り越える力を父親から学んだと話した。
 高校生のころから漢字の書き順や書き方を通して日本語に興味を持ち始めたルクマンさんは「練習は300回以上した。1位になれてとてもうれしい」と話した。
 準優勝は「自分の国への思い」と題し、ただ外国に憧れるだけでなく、自分の国を見つめなおし、長所を発見していく必要性を説いたアルド・クリスタントさん(西ジャワ州マラナタ大学3年)が勝ち取った。海外の友人と話すことで、インドネシアの良いところを発見したという。ルクマンさんは将来、日本で観光の仕事をしたいと話し、アルドさんは日イの懸け橋になる仕事をしたいという目標を持つ。3位にはクラリッサ・アイリーンさん(東ジャワ州ブラウィジャヤ大学3年)、4位にはニンダ・ムルティ・サリさん(アルアズハル大学3年)が入賞した。
 世界第2位の日本語学習者数を誇るインドネシアでは審査員からの質問に的確に返答する出場者が多かった。国際交流基金の小川忠所長が「裾野が広がり、年々レベルが上がっている」と話すように、1、2位以外の出場者も審査員から高得点を得ていたという。1、2位の二人は10月に日本で開催予定のASEAN(東南アジア諸国連合)弁論大会にインドネシア代表として出場する。
 大会には全国9地区の予選を勝ち抜いた14人が参加。国際交流基金と日本留学生協会(プルサダ)が共催し、日本航空、ジャカルタ・ジャパンクラブ、パナソニック、ホーユー、クラシエ、クサイン・ブラン、日本大使館、教育文化省、日本在外企業協会が後援した。(高橋佳久、写真も)

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