インドネシア人記者の目
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ルトノ案に世界が追随
新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を食い止めるため、製薬会社に対してワクチンの特許権を一時的に放棄するよう求めるルトノ・マルスディ外相が最近、こ.....
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投資省新設は必要か?
インドネシアに投資省という新しい行政機関ができた。トップの投資相はバフリル・ラハダリア氏。そもそも投資省は投資調整委員会(BKPM)の格上げ機関なのだから、B.....
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夢見た世界遺産は観光地に
ジャカルタ北部の旧市街区、コタトゥアの復元計画が最初に浮上してから、もう十数年が経つ。しかしながら、何もかも計画倒れ。特別州政府は何ひとつ成果を出せていない。.....
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ムディックというアイデンティティー
ラマダン(断食月)も後半に入り、人々はレバラン(断食月明け大祭)に向けて気もそぞろだ。「ムディック(レバラン休暇の帰省)」。新型コロナウイルスの感染防止対策と.....
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輸入塩が実は頼みの綱
インドネシアはカナダの24万3千キロに次ぎ、9万9千キロの海岸線を有する世界最大の島しょ国家だ。だが、その長い海岸線をもってしても、国内消費されるすべての塩を.....
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CBDC発行の裏に中銀の焦り
インドネシア中央銀行(BI)のペリー・ワルジオ総裁は、中銀デジタル通貨(CBDC)の発行を決めた。デジタル通貨は、国境を越えた取り引きを容易にする。またフィナ.....
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ワクチン拒否の裏に政府不信
150万人を超える新型コロナウイルス感染者を抱えながら、インドネシアではワクチン接種を躊躇(ちゅうちょ)する人が後を絶たない。接種を拒む最大の理由は、到着した.....
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化石燃料からどう脱却するか
1年ほど前になる。ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領は国連のグテーレス事務総長、そして国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事とエネルギー問題をめぐ.....
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増える医療廃棄物を憂う
インドネシアで新型コロナウイルスの最初の症例が確認されてから1年が過ぎた。この間に感染者は増え続けており、医療廃棄物は山積みとなっている。環境林業省によれば、.....
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学校閉鎖、中退や児童婚も
リアウ州の州都、プカンバル市が1年近く続いたオンライン学習に終止符を打ち、公立校における対面授業の再開を決めた。新型コロナウイルスの感染状況を見極めながら判断.....
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シャリア銀開業、立ち塞がる課題
ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領は2月1日、「シャリア(イスラム)・インドネシア銀行(BSI)」の正式開業を発表した。国営3銀行のイスラム部門を統合し.....
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不公平なワクチン投与
インドネシア全土で1月14日から、ワクチン投与が始まったが、その費用をめぐって新たな問題が浮上している。ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領は昨年12月に.....
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雇用創出法は万能薬?
雇用創出オムニバス法の細則が出そろい始めている。労働組合総連合(KSPI)などの労組は猛反対してきたが、投資誘致の促進を目指す政府は、施行に向けて勢いを増して.....
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再浮上する原発導入論
インドネシアは1945年の独立以降、歴代7人の大統領を輩出してきた。しかし、誰1人として、手頃な価格の電力を国民に提供する原子力発電所の設立という目標は達成で.....
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サリナ 壁裏に隠された謎の彫刻
日本の戦後賠償で建てられ、インドネシア最古のデパートとなるサリナ・デパート(中央ジャカルタ)。昨年10月から改修工事が始まっているが、その作業現場から巨大な彫.....
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「夢の検査法」 拙速は避けるべき
ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領に続き、14日から新型コロナウイルスのワクチン接種が全土で始まった。食品医薬品監督庁(BPOM)はこの直前、中国の科興.....
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過激派に屈服してはならない
マーフッド政治・法務・治安調整相が年末、強硬派団体「イスラム擁護戦線(FPI)」の非合法化を発表した。そして2021年末までに廃絶するとしたが、世論はおおむね.....
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紙の本はまだ電子書籍に負けない?
新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を受け、消費はオンライン市場に向かっている。そのあおりで国内の書店は、他の実店舗と同様、客の足は遠のいてビジネ.....
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政府系ファンド、成功のカギは中身
インドネシアのSWF(政府系投資ファンド=Sovereign Wealth Funds)の設立に向けた環境が整いつつある。ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)政.....
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巧妙化するテロ組織の資金調達
どんな組織であれ、活動資金が必要であり、その資金調達の方法はさまざまだ。しかし、「アミール・ザカート・アブドゥルロマン・ビン・アウフ(LAZ—ABA)」なる組.....
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経済再生に期待 市場アナリスト 内閣改造
ジョコ・ウィドド大統領は22日、待望の内閣改造を決断し、新閣僚6人を任命した。経済界で実績を積んだ実務型というべき今回の閣僚人事について、市場アナリストたちは.....
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放置されるベルリンの壁のつぶやき
勾留された強硬派団体「イスラム擁護戦線(FPI)」指導者、ハビブ・リジック・シハブと面会するなどし、警視庁から事情聴取を受けたジャカルタ特別州知事のアニス・バ.....
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見えぬアメリカへの信頼
世界の新型コロナウイルス感染者が7千万人を超え、全世界はまるで世紀末のようなムードに包まれ始めている。この中でもうひとつ驚くニュースがあった。退陣する米大統領.....
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手に入れたギフトの代償
9日に投票された統一地方首長選挙で、ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領が新記録を樹立した。在任中に息子と娘婿の2人が市長選に当選するという、史上初の最高.....
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政府内感染に学ぶ事
ここ数週間、新型コロナウイルスの感染が再び急拡大している。ここで私たちが学ぶべきは、感染防止策や規制を軽視してはならないということだろう。「ニューノーマル(新.....
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急成長の遠隔医療サービス 求められる国際基準
新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、インドネシアではオンラインによる遠隔医療サービスの需要が高まっている。人気の遠隔医療アプリは、ハロドック、セハットQ、ア.....
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噴き出す疑問の声 飲酒禁止法案 リジック氏帰国と連動?
国会(DPR)で11月11日、飲酒禁止法案の審議が始まった。「またか……」。議論の再燃にうんざりとの声もあるが、コロナ禍で経済低迷が続く中、法案通過が死活問題.....
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衰退するフィットネス 収入減少 中間層にもじわり
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、都市部では多くの市民が在宅勤務を求められ、3月に国内で初めて感染者が確認されてから、自宅で閉塞感のある日々を過ごしている。.....
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礼賛の影に潜む心理 ハリス米次期副大統領
世論を二分した米大統領選を制した民主党のジョー・バイデン次期大統領が、政権移行の準備に入った。敗北を認めないドナルド・トランプ大統領の去就が気になるところだが.....
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意気軒高な農業部門
新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が続く中、インドネシアの農業は意気軒高だ。全国で感染死した人が1万5千人を超える中、農村には「免疫力」があると.....