為替経済Weekly
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オミクロン株とルピア
オミクロン株がどれほどの威力なのか、見極めにはまだまだ時間がかかりそうだ。ただ、こうした状況下でも、この未知の脅威に対する各国政府の対応は早かった。11月まで.....
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石油戦略備蓄の放出効果
米国では、足元のエネルギー価格高騰を懸念する声を抑えるため、石油戦略備蓄(SPR: Strategic Petroleum Reserve)から、最大5000.....
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米国のインフレ対策とルピア
欧米で、にわかにインフレ率上昇への懸念が高まっている。歴史をひも解くと、過去に高インフレに対峙した「インフレファイター」として名を馳せたのが、第二次世界大戦後.....
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好調を維持した株式市場
今年も全般的に各国で株式市場は好調に推移し、このまま2021年を終えることになりそうだ。途中でテーパリング開始のタイミング、コロナ禍再燃による厳しい行動制限、.....
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来年の金利見通し
師走が近づき、今年も残り1カ月半になった。何とも早い1年だ。今回は、2022年の金利動向見通しについて考えてみる。 9月後半からの新規感染者数の急速な収ま.....
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GAFAも悩む部品不足
妻がiPhoneを買い換えたいというので、付き合った。新宿のアップルストアに行ったが、店内人数制限のため入り口には列ができており、コロナ禍でも相変わらずだなと.....
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パティンバン港への期待
シンガポール赴任時代は、出張フライトの着陸前に、よく多数の貨物船が港の直前で停泊している光景を見た。先月中旬、米ロサンゼルス港を24時間稼働体制に移行するとい.....
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高騰するエネルギー価格
日本に一時帰国しているが、10月にも拘らず、秋を通り越して冬の訪れを感じる。そして、北半球の陸地面積は4割と、南半球の2割と比べて遥かに大きく、この時期に差し.....
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可決された来年度の国家予算
10月に入り、今年も残り3カ月をきった。そろそろ来年の事業プランを固める時期になっている。それは政府も同様で、8月に提出されていたインドネシアの来年度予算案が.....
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近づく金利上昇局面への入り口
先月のBI(インドネシア中銀)定例理事会の結果は、政策金利の7日物リバースレポレートを7会合連続で3・5%に据え置いた。事前予想ではアナリスト全員が据え置き予.....
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警戒感高まる金融市場
先週は、週初から米国株価の大幅下落でスタートし、金融市場に警戒感が高まった。原因は、中国当局が中国恒大集団の主要銀行に対し「巨額の債務を抱えており、20日に迎.....
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活発な資本市場調達
禍(わざわい)を転じて福となす――。困難な環境を奇貨としてむしろ自身の成功に繋げていく、という意の故事である。このコロナ禍も、デルタ株、ラムダ株、ミュー株と、.....
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成功裡に終わったジャクソンホール講演
今年は2年ぶりに夏の高校野球が開催された。小学生だった頃は、地元の甲子園球場に通い、準々決勝4試合を丸一日見たりしていた。懐かしい夏の風物詩だった。今年の決勝.....
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続く財政ファイナンス
街では、すっかり保健アプリ「PeduliLindungi(プドゥリリンドゥンギ)」が必須になった。モールもゴルフ場も大量高速鉄道(MRT)も、このアプリのQR.....
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22年政府予算の前提条件
「公衆衛生と経済上の利益の間で、最適な組み合わせを見つける」。先日の施政方針演説の中で、ジョコ・ウィドド大統領からのメッセージである。今月、国会へ提出された2.....
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耳目を集める気候変動を巡る動き
気候変動に関するニュースは、年を追って耳目を集めるようになっている。先日は、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の第1作業部会が発表した報告書が注目を集め.....
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意外に堅調なドルルピア為替
東京オリンピックが終了した。開催に当たっては紆余曲折があったが、何とか無事に閉会式を迎え、メダル量産の柔道や、稲見萌寧選手の活躍したゴルフに加え、空手やスケー.....
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一進一退の経済回復
東京オリンピックが開幕して11日が経過した。この時期の日本は、湿度の高さのせいでインドネシアよりも暑いのだろう。今年はカナダで49度の熱波が観測されるなど、異.....
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P2Pレンディングの広がり
最近、ニュースでP2Pレンディングという言葉を耳にするケースが増えた。P2PはPeer to Peerの略語で、P2Pレンディングは、銀行やマルチファイナンス.....
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注目を集める労働参加率
「期待が剥がれ落ちた」という表現が、当てはまると思う。6月の米国雇用統計は、テーパリングを前倒しさせるほどの経済回復を示すには、残念ながらインパクトに欠ける内.....
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テーパリングはいつ?
早くも7月に入り、今年の折り返し点を過ぎた。何とも早い半年だった。今年後半を見通した際に、金融市場における最大の関心事は、米国のテーパリングのタイミングだと思.....
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BI声明文を読み解く
インドネシア中銀(BI)は6月17日の定例理事会で、7日物リバースレポ金利を3・5%のままで据え置いた。これにより、政策金利は4会合連続で歴代最低水準に止まり.....
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挽回なるか東南アジアのワクチン接種
最近のプロゴルフにおけるフィル・ミケルソン選手や笹生優花選手の活躍には、本当に心を動かされた。そうした選手たちの素晴らしい活躍を放送で見ていて、もう一つ気付く.....
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コモディティ価格下落の可能性
先週、コモディティ価格の上昇について書いた。より詳しくデータを見てみたい。コロナ禍で市場が悲観モードだった昨年3月末と足元の価格を比較すると、銅は2倍、石炭は.....
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戻る需要にルピア安懸念
「ドクター・カッパー」という言葉がある。 Copperは銅を指している。銅は、送電線から家電まで幅広い用途で使われており、最大の消費国である中国経済の影響.....
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難しさ増す雇用統計の予測
物価とは経済の体温のようなもの、では雇用は何だろうか。さしずめ血液か。供給と需要をつなぎ循環させる重要なファクターである。雇用に関する指標の中で、特に米国の雇.....
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期待かかる民間消費の回復
新月から始まったラマダン(断食月)とレバラン(断食月明け大祭)が、終わった。今年はソーシャル・ディスタンスを守りながらのお祈り、ブカ・プアサ後の夕方に満員の賑.....
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レバラン 経済浮上のきっかけを
ちょうど1年くらい前の今ごろは、見上げると澄んだ青空がよく映えていた。快晴の日にジャカルタから南を眺めると、ボゴール方面にパングランゴ山やサラク山が見えていた.....
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ルピア安に振れやすい展開
デジタル通貨とイスラム金融で、ここ2カ月ほど、すっかり本題の為替・金利の話からご無沙汰してしまった。この間ドル・ルピアは、高値が1万4215、安値が1万461.....
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続・イスラム金融の台頭を見据え
二週間前に、イスラム金融のさわり部分について、本コラムで紹介した。その後、数名の方からイスラム金融に関するご質問を頂いた。今回は、やや専門的になるが、イスラム.....