一面広がる岩、岩、岩…… 絶景スポットで写真撮影 西バンドン県ストーンガーデン

 渋滞、排気ガス、高いオフィスビル……。都心ジャカルタで働き続けていると、突然、大自然の空気を欲する時がある。週末に飛行機に乗らずして行ける、人が少ない自然スポットはないか——。西ジャワ州西バンドン県に「ストーンガーデン」と呼ばれる一面に広がる岩の庭と、絶景からの写真撮影を楽しめる場所があると聞き、行ってみた。

 ジャカルタから車で約6時間、同県チパタット郡グヌンマシギット村にあるストーンガーデンに到着した。渋滞がなければもっと早く着いただろう。入場料8千ルピアを支払い、いざ中へ。駐車場で声を掛けてくれた案内人のカン・ンペさん(40)と一緒に回ることにした。のちに岩々の中で足元がおぼつかない私を助けてくれた彼には本当に世話になった。

■遠くを見てごらん
 駐車場から歩いて約10分、ゲートをくぐって先に進むとあたり一面に白っぽい岩々が広がる。「おお」と思わず声が出た。ストーンガーデンは、カルスト地形で海抜908メートルのパウォン山山頂に位置し、広さは2ヘクタールある。所狭しと並ぶ石は石灰岩だ。これらは2千万~3千万年前に、自然に形成されたとされている。
 岩々だけを見つめながら頂上を目指して登っていると、「遠くを見てごらん」とカンさん。左手にはチアンジュール県のグデ山、正面には同県のチラタ貯水池を見渡せた。目を奪われていると、背後で何かが動いたような。霊長目オナガザル科のカニクイザルだ。同山の洞窟に生息しているという。その洞窟では、人間の化石が発見されており、カンさんは「この一帯は歴史が残る貴重な自然文化遺産なんだ」と誇らしげに話した。
 ストーンガーデンが観光地として営業を開始したのは、2015年1月。この場所は20年に、バンドン工科大学(ITB)の地質学チームによって発見され、同チームは14年に調査内容を発表、西バンドン県政府は観光地として使用することに決めた。

■ライオンキング
 さて、歩きを進めるとプンチャック(頂上)の文字が。その手前、ライオンキングの雄たけびにちょうど良い岩があると、カンさんが岩の間を歩いて行った。付いていくと、なんとも絶妙な形で傾いたままバランスを保っている岩が。いつの日か雨で倒れてそのままの形で残っているのだという。まさか自分が乗った時にちょうど倒れるということはないだろうな、と思いつつ写真撮影をしてもらった。岩の上から見渡す景色はまた格別だった。
 ストーンガーデンのすぐ隣には、インディアナ・キャンプというアクティビティーやキャンプを楽しめる場所も。空中につるされるハンモックや崖の角に設置されている台など絶景を背景に撮影できる写真スポットが多い。中には崖に取り付けられている椅子があったが、そこに座る勇気はなかった。
 「写真撮ってくれない?」たまたま話しかけられた人は、スバン県から家族を連れて訪れていた同キャンプのオーナーの一人、デニ・アランシャさんだった。「ここでの自然、アドベンチャーを楽しんでもらい、特に子どもたちの豊かな教育につながれば」と語ってくれた。
 有名な観光地もよいが、あまり人が多くないこうした場所で普段とは全く違う景色を楽しむのもいかがだろうか。(上村夏美、写真も)

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