心と体を温め直す湯の旅 西ジャワ州ガルット県・チパナス温泉郷で過ごす休日
2026年最初の旅行。年末年始は大忙しでほっと一息したい、いやいやお正月ボケしてしまったので通常モードに切り替えるためにも頭をシャキッとさせたい、どちらの方にもおすすめの場所といえば心休まる緑と健康促進の温泉です。今回のおすすめ観光情報は交通機関の選択肢も増えてより訪問しやすくなった西ジャワ州ガルット県のチパナス温泉郷を紹介します。
西ジャワ州ガルットにあるチパナスはのんびりとした風情と豊富な湯量が自慢の温泉郷。スンダ語で「チ」は水や川、「パナス」は熱いという意味で「チパナス」は「熱い水が流れる川」、ということでその名の通り名湯の地として知られています。西ジャワにはここガルット県のチパナス以外にもいくつか同名の土地があるということで、インドネシアが日本と同じ沢山の活火山を抱える温泉国ということも示しているようです。
今回紹介しているガルット県のチパナス温泉郷はジャカルタからはバンドン経由になるので自動車、パサールセニン駅からのインドネシア国鉄利用、また高速鉄道利用ならパダダラン駅まで行きそこからチャーターカーを利用するなどいくつかの方法で行くことができます。鉄道のガルット駅から温泉郷までは車で20分程度ですのでここはいずれにしても車両が必要になるところです。地図上で見ると近く感じますが、ジャカルタからチパナス温泉郷までの移動所要時間はうまくいけば5時間半程度。無論交通事情によってはそれ以上必要というそれなりの小旅行になるので温泉郷ではゆっくり宿泊してくつろぐのがおすすめ。早朝、周囲の山々を見ながら散策すればリフレッシュパッケージは完璧です。
さて、温泉郷には名門老舗ホテルとここ数年で改修や再開発された新しいホテル、昔ながらの情緒漂う経済的な宿など様々な宿泊施設が立ち並び連休などにはどこも満室になるほどの人気ぶりです。また、公共プールやヘルス志向のより落ち着いた大人対象の日帰り入浴が可能な施設もありニーズに合わせて利用することもできそうです。ただ、インドネシアでの温泉では水着の着用は必須。日本のようにしっかり石鹸で体を洗う入浴という感じではないのでそれは内風呂で済ませてからになるでしょうか。
こんなに湧き出し続けて大丈夫なのだろうかとつい普段の水道代の節約心からドキドキするほど次から次へと止まることを知らず流れ出る温泉。常夏のインドネシアでも知らず知らずのうちにエアコンの冷風で芯から冷えている身体を暖かく、そして熱く癒してくれる温泉セラピーには計り知れないデトックス効果が期待できるというもの。心底くつろげます。
温泉につかりながらの更なる楽しみは周囲の人たちとのコミュニケーション。「どこから来たの?」「これは熱いよ」「いたたたた」、様々な会話が飛び交います。ジャカルタから来たと答えると遠いところからあらまあと結構な確率で驚かれたのはこの温泉が地元の人に長く広く愛されている証拠。「会員になっているからいつも来るの。安いし平日なら独り占めできるから最高よ」そう話してくれたイスラム教徒用の水着で全身の肌を覆った女性。お顔はつやつや、吹き飛ばされそうな水圧のジェット打たせ湯に肩や腰をあて、足つぼを刺激する尖った石畳の上もへっちゃらで歩いています。「す、すごい…。いたたたた。私は無理です…」健康そのものの彼女の姿にチパナス温泉の美容健康パワーを確信しました。皆さまもぜひお出かけください。(旅とアートのクリエーター 水柿その子 写真も)
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