【じゃらんじゃらん特集】 バリでインドを感じて 本家のヨガ・舞踊を学ぶ

 バリ島デンパサールにあるインド文化センターでは2004年の設立以来、ヨガ、古典舞踊、サンスクリット語などの教室を通してインド文化の普及を行っている。講師はいずれもインド内外で長年の経験を持ち、技術的なことに限らず、背景にある歴史や精神性を語ることのできる「インド文化の顔」として活躍する人たちだ。

 「これはシバ神の息子で、とてもチャーミングなカーティケイヤ神の踊り。だから表情は明るくハンサムに見せて」「この部分の歌詞の意味は「手を伸ばして追う‥」「だから前方ではなく、こういう風に手の先を見つめるように」
 アパラジタ・サルマさんの歌と拍子木に合わせて生徒らが前後左右に激しく踊る。南インド発祥の古典舞踊バラタナティヤムの教室だ。そもそもは奉納の踊りが舞台芸術として世界中で演じられるようになった今だからこそ、本物を伝えたいとアパラジタ・サルマさんは話す。
 アパラジタさんは4歳からバラタナティヤムを習い始め、14歳の時にはすでに人に教えるほどになっていた。バリ舞踊が特定のテーマを表現するものなら、バラタナティヤムは物語を詳細に伝えるメディア。そのため歌詞に対するしっかりした理解が求められる。視線や表情に加え、手話のように手指で花、太陽、月などの物体から感情、過去、未来なども表現しながら物語を進めていく。
 直線的な動きが多く非常にダイナミックかつ繊細。見ていてボリウッドダンスを連想させた。「そう、ボリウッドダンスは古典舞踊の要素も取り入れています。そこにボリウッドならではの力強さ、魅力があります。また古典舞踊にはヨガのポーズもたくさんあるので、セラピー的な効果もあり、その面での研究もなされています。古典舞踊でぜひインドの魅力を感じてほしいです」
■本物を教えたい
 照明を落とした、シタールの音が静かに流れる部屋でムケシュ・クマール・ヤダフさんのヨガ教室が始まった。「呼吸を止めないで‥。今、しているポーズは下腹部の余分な脂肪を取り除き、生殖器を活性化させるもの。ライフフォースを感じて‥それを体中に行き渡らせるよう」。ムケシュさんが静かな語り口でクラスを進める。
 初心者のクラスではポーズを教えるだけでなく、それぞれの効能を細かく説明する。これによって自分の体に対する集中力が高まる。女性特有の不快な症状の改善を図るクラスもある。
 「ヨガは心拍数や血圧が上がったりすることなく、体に負担をかけることなく、体調を整え、心身の調和や一体化を図るもの。そうやってストレスにうまく対応できる体を作るのです。ヨガはヒンドゥー・ライフスタイル。だから健康体操としての技術的なことだけでなく、精神性や歴史についても正しく伝えたい」と強調するムケシュさん。インストラクターらにプレゼンテーション・ソフトを使用しヨガを系統的に説明するセミナーも行っているそうだ。
 不定期だが瞑想のクラスもある。「深いリラクシゼーションが得られる」「頭がクリアになる」など、いいとは分かっていてもなかなか一人では出来ないもの。ムケシュさんの導きで瞑想体験ができるかもしれない。(北井香織、写真も)

■インド文化センター

 Indian Culture Centre, Bali (Embassy of India)
 Jl. Raya Puputan 42-44 Renon, Denpasar
 電話:0361.241.978
 舞踊教室:入会金5万ルピア。3カ月ごとに12万ルピア
 ヨガ教室:入会金10万ルピア。3カ月ごとに30万ルピア

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