【じゃらんじゃらん特集】 サヌール沖で釣り体験 穏やかな波に揺られて

 休日はカヌーやパラセーリングを楽しむ子どもたちや若者でにぎわうバリ島サヌールの海。インド洋に面したクタビーチに比べ、東側のサヌールは遠浅で波も穏やかだ。いつもは浜辺を散歩したり、カフェでくつろぐだけのサヌールで、今回は釣り歴60年の小笠原康二さんの案内で釣りに行った。 
 バリの釣りはボートを走らせながら大モノを狙うトローリングと停まったボートから釣り糸を垂らすコーラルフィッシングがある。今回試したのは後者。地元の漁師からジュクンというアウトリガーの付いた4人乗りの釣り船を借りて、夜明け前の海に出た。
 しばらくすると夜が明けてきた。これだけでも沖に出た甲斐のある、素晴らしい眺めだ。空はすぐに明るくなり、じりじりと気温が上がってきた。船頭のブディさんが船を停めた場所で釣り糸を垂らした。餌にはカツオを細かく刻んだものを使った。
 「サヌール沖の海底はサンゴか、­­50センチから80センチの藻が生えているかのどちらか。最初は分からないが、そのうちおもりがコツンとあたり、底についた感触がわかるようになる」と小笠原さん。すぐに当たりがあり、リールを巻くと25センチほどのカワハギがかかっていた。その後はさっぱり釣れなくなった。釣りは待つ時間を楽しむスポーツ。岸辺と遠くに見えるアグン山を見ながらのんびり構えることにした。
 それから約2時間、時々場所を変えながら数箇所で糸を垂らした。途中、ブディさんが、頭がこぶし2つ分はありそうな大きなタコを釣り上げた。イルカの群れにも出くわした。この日、釣れたのは最初のカワハギと色違いのハタが数匹。海は最後まで穏やかで、釣りというより舟遊びを楽しんだ午前だった。海に囲まれているだけで、不思議と心が落ち着いた。
 船は横に長く張り出したアウトリガーがついているので、かなりの波でも横転することはないとのことだが、救命胴衣はつけたほうがいい。前日は早く寝て、体調を整えておくこと。サングラスや帽子などを用意して日焼け対策も十分にしよう。(北井香織、写真も)

◇場所:サヌールのハイアット・ビーチ

バリハイアット・ホテルの南側にあるダユン通りの突き当たりのビーチ
ブディさんの連絡先:0361・270・528 
携帯電話:0812・4638・3317

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