【じゃらんじゃらん特集】 東ジャワに響くバラの歌声 コーラス部「ブンガ・マワル」 両国の部員が和気あいあい

 東ジャワ日本人クラブ(EJJC)コーラス部「ブンガ・マワル」。今年10月にはスラバヤで、1991年の創設以来初のミニコンサートを開催し、美しい歌声を響かせた。日本人と結婚したインドネシア人が在籍。お互いに支え合いながら、両国の歌を通じて交流を深めている。(小塩航大)

♪ 日イの歌を練習
 毎週水曜日午前、スラバヤ市内のマンション。ピアノ講師のアルフィンさんの指導を受けながら、部員たちが練習に励む。歌うのは日本語やインドネシア語の歌。合唱曲からポップスまでとジャンルは幅広い。10月のミニコンサートでは、クラブ名と同じ「ブンガ・マワル」や「さくらさくら」「雪の華」など花にちなんだ曲を披露した。
 苦心するのは楽譜の読み方や発音だ。日本人とインドネシア人がそれぞれ教え合う。楽譜に読み方を書き込み、両国の人が聞いても違和感がなくなるまで発音の練習を繰り返す。しっかりした発音で歌うことで、歌に込めた気持ちをきちんと届けたいという。
 毎年1月に開かれる新年会、EJJCの婦人部総会で歌を披露するほか、さまざまなイベントに出演してきた。衣装の調達や会場との交渉ではインドネシア人部員が活躍する。
 コーラス部に4年半在籍した谷田部有紀さんは「コーラス部に入ったことで、インドネシア人の人たちとたくさん交流してきた。とても面倒見が良く、明るい人たち」と語る。もうすぐ帰国するが「スラバヤ生活をこんなに元気に過ごせるとは思ってなかった。週1回の練習が待ち遠しかった」と魅力を語った。

♪ 支え合いの心
 現在のメンバーは、日本人6人や日本人男性と結婚したインドネシア人9人。スラバヤに来たばかりの日本人部員を温かく迎え入れ、私生活も含め親身にサポートする。
 部長の藤田美千子さんはアットホームな雰囲気がとても良いと話す。「入部当初は、インドネシア人部員が多い中で緊張するかもしれないが、すぐに馴染むことができる。お互いに支え合って部は成り立っている」
 主婦目線の情報交換の場にもなっている。両国の料理を作り合ったり、お店を紹介し合ったりするなど絆が深い。日本人の社会では発見できないインドネシアの魅力を知ることができるという。

♪ 今月13日に出演
 ブンガ・マワルは、2007年の日本インドネシア文化交流会などでも歌声を披露してきた。今月13日(木)には、スラバヤのシェラトン・ホテルで天皇陛下誕生日を祝うパーティーで歌を披露する予定。

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