歴史綴る、海に眠る宝 中央ジャカルタ 海洋遺産ギャラリー

 中央ジャカルタ、独立記念公園の東西南北は大統領官邸、最高裁判所、政府機関、国立図書館、国立博物館、ナショナルギャラリーなど数々の国家施設が並ぶ国の最重要エリアのひとつ。ジャワ島の鉄道網の主要駅、独立記念公園東側のガンビル駅近くに位置する海洋・水産省ビルもそのひとつです。今月のおすすめ観光情報は海洋・水産省が運営しインドネシアの海洋とそこに眠るお宝の情報を発信する海洋遺産ギャラリーとライブラリーを紹介します。

 世界でも有数の島しょ国家インドネシアにおいて、海の治安はまさに国家の治安。海の平和と資源を守り国と国民の安全と発展のために尽力するインドネシア海洋・水産省の活動の様子は日本でも頻繁にニュースなっています。海洋・水産省の建物はそうした国家の威厳、歴史と資源に基づく確固たる自信とその重責、未来志向を象徴するかのように堂々とした近代的な建物で、船をイメージしてあしらったデザインも印象的です。
 大切な国家治安を担う機関ですから門や建物入口のセキュリティーチェックもショッピングモールとは違い少々厳格な雰囲気です。どこに行くか尋ねられたらギャラリーと答えれば大丈夫。ギャラリーとライブラリーは2階でエレベーターで上がると想像を超えたモダンなギャラリーとなっています。
 ギャラリーの主要展示品はインドネシアの海で沈んだ3隻の船に積まれていた陶磁器遺産。海の底で色も形も変わるまで眠り発掘されたお皿、御椀、急須、壺などがケースの中に整然と並べられ歴史を綴っています。乳白色の展示品を視覚的に邪魔しないよう内装も統一感を持った白が貴重。とても明るくギャラリーと言う名のオシャレなカフェか何かのインテリアのようにも見える清潔感ある居心地の良い空間です。フロアの一角にはミーティングスペースもありレクチャーなどが行われることもあるようです。
 ライブラリーの入り口はギャラリーを出て対面です。こちらは一変、館内はとてもカラフル。イラスト地図が描かれた壁や桟橋のように作られた通路などが遊園地のようでワクワク感を高めます。海や海の生物などに子どもにも大人にも親しんで欲しいというコンセプトなのでしょう。訪問時には高校生とおぼしきグループが調べ物をしていました。閲覧コーナーにはグループで着席できる大きなデスクも、仕切りのある1人用のデスクもあり。蔵書は海洋・水産省の資料、図鑑、絵本など、比較的新しい物が多いようです。日当たりの良い窓際の席で海の本を眺めるだけでも脳をリセットするようなひとときの安らぎになりました。
 政府機関の建物というと私たち外国人には馴染み深いというわけでもなく少々近付きにくいと思いがちな場所ですが、このように開放された施設があれば思い切って入る事が出来ます。親近感も湧き、インドネシアという国についてまたひとつ知ることができる癒やしのギャラリーとライブラリー。皆さまも足を運んでみてはいかがでしょうか。なお、入館にはきちんとした服装と靴の着用が必須。サンダルは不可との注意書きがあったのでご留意を。(水柿その子、写真も)
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 この記事への問い合わせは(メールsonokomizugaki@gmail.com)まで。

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