インドネシア料理でめぐる旅  第2弾

 新型コロナウイルスの更なる感染拡大を受けて、ジャカルタでも夜間通行禁止規制などが実施され、私たち在留邦人にもこれまで以上にしっかりとした感染対策が求められています。バリ島の海外観光客受け入れ再開ももうすぐ、きっと国内旅行くらいはしやすくなるだろう…と希望を持ち始めていた矢先の逆戻り。残念で仕方がありませんが、こんな状況だからこそ、気力と体力を保ち、健康維持に努めたいでものです。そこで今回のおすすめ観光情報は大好評の前回に続き、インドネシア料理でめぐる旅第2弾です。

 まずは朝ごはん。定番メニューのひとつ「ナシ・ウドゥック」は香草を入れてココナッツミルクで炊いたご飯です。それに卵や大豆の発酵食品である「テンペ」の甘辛炒めなど数種類のおかずを少しずつ合わせた言わば定食。ココナッツミルクで炊いている分、カロリーも栄養もあって腹持ちが良いので朝食にもってこいなのだそうです。
 お昼ごはんは少々ヘルシーに、日本でも「インドネシア風温野菜サラダ・ピーナッツソースあえ」などと紹介されることが増えた「ガドガド」はいかがでしょう。味の決め手は絶妙に残る野菜のシャキシャキ感。ピーナッツソースも家庭や屋台それぞれの味があるそうで、お勧めのお店探しも楽しそうです。
 では夕ご飯。広いインドネシア、土地によってご当地名物も多々あります。例えばジャカルタのお隣、西ジャワ州などでよく食べられている「ナシ・リゥェット」。丸い、どこか懐かしい日本のやかんのような形のお鍋でたっぷり炊いた香辛料入りご飯を塩漬けの魚、鶏肉、独特の唐辛子ソースなどと一緒にいただきます。ほどよく香ばしいおこげがあったりすると最高です。
 ところ変わってカリマンタン島。南カリマンタン州のバンジャルマシン周辺の名物料理のひとつ、「ソト・バンジャル」はほぐしたチキンや卵が乗った栄養満点のスープ。「ロントン」というバナナの葉っぱに包んで蒸したもちもちのご飯と一緒に食べるのが定番です。一度食べたらどうしてもまた食べたくなる味で、ジャカルタでもお店を探した! 自己流で作ってみた! というお話も耳にします。本場の味と食べ比べてみたいですね。
 同じカリマンタン島でも州が変わって東カリマンタン州の石油の街、バリクパパンならずばり、カニ。バリクパパンでカニを食べる時は人目を気にしてはいけません。ただ黙々と、一心不乱に食べましょう(笑)。そんなカジュアルさ(いや、野性味?)も許されるほどバリクパパンのカニは絶品です。
 シーフードもいいけどやはりお肉!という方には、スマトラ島にひとっ飛び。北スマトラ州のトバ湖周辺、バタック族のポーク料理が絶賛おすすめです。日本食や中華料理のポーク料理とも違う、カリッとしてしかもジューシーな焼き豚やカレー風の煮込み料理。「インドネシア料理」という言葉では決してこの国の多様な食文化を表現できるものではないのだ!と衝撃を受けるでしょう。
 そろそろ喉も乾いてきた……という方は、三強おつまみ、サテ、タフ、ウダンでまいりましょう(笑)。サテは言わずと知れたインドネシアの焼き鳥。アツアツの揚げたてタフ(豆腐)は唐辛子をかじりながら食べるのが〝鉄板〟です。それに、チルボンなどで有名なエビのから揚げが加わればインドネシアの味覚満載、居酒屋風おつまみセットの完成、ついついビールがすすみます。
 ……が、今はコロナ禍。晩酌も三密を避け、飛沫防止の万全の安全対策で少々控えめに……としておきましょうか。次の旅行の計画を立てながら。
(日本旅行インドネシア 水柿その子 写真も)

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電話  021-520-2091
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