ジャカルタ近郊で秘境気分 西ジャワ州サラック山
気が付けばなんだか蒸し暑いと感じる日が増えてきたジャカルタです。コロナウイルスに翻弄され続けて早くも1年が過ぎ、心と体は感染防止に努めながら、「ニューノーマル」な旅を楽しむ動きがにわかに広がってきている様子です。とはいえ、遠出や「密」はまだ少し怖い……という方にもおすすめ、今回のおすすめ観光情報はジャカルタ近郊で秘境気分が味わうことができる西ジャワ州サラック山のトレッキングを紹介します。
コロナ禍の小旅行やアクティビティーでは自家用車で行くことができるオープンエアーの場所が人気です。ジャカルタから中部ジャワ、東ジャワはもとよりバリ島までも車で行く人たちも少なくはないとも聞いていますが、そこまでの車による長距離移動はハードルが高いという方には、ジャカルタからさくっと1~2時間程度で登山口や観光スポットに行くことができるサラック山周辺は絶好の場所。雨の心配が少なくなるこれからの乾季は特におすすめ、自粛生活で家にこもってばかりだからアウトドアで体を動かしたいという欲求も満たしてくれます。
サラック山は標高2211メートル、近郊のハリムン山と併せて約4万平方キロの一帯が「グヌン・ハリムン・サラック国立公園」に指定されています。
社会活動制限が続き、空気がきれいになったことから「ボゴール方面の山」としてジャカルタからも良く見えることが増えた「あの」山。ほぼ同一の火口から何度も噴火を繰り返したことで溶岩や火山砕屑物などが積み重なってできた成層火山という山の種類なのだそうで、遠くからでもよくわかる山頂が少しゴツゴツした感じで横にいくつかの円錐を重ね合わせたような形は、ガイドさんが教えてくれた「果物のサラックに似ているからサラック山」との説明そのものです。
日本でいうと赤石山脈の尾高山 、上信越高原の根子岳などが2210メートル前後の標高ということで馴染みのある方は高さや大きさもイメージしやすいでしょうか。
そんなサラック山には「急だけど距離が短く早いコース」「ゆっくりだけど遠いコース」など数本の登山コースのほか、登頂や山越えをしなくても比較的簡単にトレッキングや林間の散策が楽しめる滝や林の行楽スポットが山麓に多数あります。
健脚の大人なら数時間で到達できる「地獄の窯」のようなカワ・ラトゥ、子供ならば山麓のインスタ映えのスポットでの展望や清流での水遊び。一緒に登るメンバーや体力を考慮して行先やコースが決められるのもこの雄大な山の懐の深さ。山麓には大型リゾートホテルや別荘感覚のビラまで様々な宿泊施設もあるので日帰りではもったいない「山ごもり」も満喫できます。
皆さまもぜひ、コロナ禍の今だからこそインドネシアでアウトドア&ネイチャー体験をしてみてはいかがでしょうか。(日本旅行インドネシア 水柿その子 写真も)
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