2人乗りでスーイスイ 自転車タクシー探訪 スペダ・オンテル

 インドネシアで新型コロナウイルスの感染が確認されてから約2カ月。感染拡大は止まらず、、国内旅行は当分できないだろう。そこで今回は、ジャカルタ特別州内でも楽しめる「プチ観光」として、レトロな自転車「スペダ・オンテル」の後部席に乗り、コタ・トゥアにあるファタヒラ広場の周辺を案内してもらった。

 ファタヒラ広場周辺には、レトロな自転車「スペダ・オンテル」の自転車タクシーが走っている。そのひとり、「西はタンゲラン、東はブカシまで」自転車をこいでくれるという、ブレイさん(50)に声をかけた。
 時刻は午後5時。「夕日を見れるところ」とリクエストすると、ブロイさんが選んだ行先は、北ジャカルタのタンジュンプリオク港。ビニール袋で作ったクッションにまたがると、ゆっくりと自転車をこぎだした。
 結論から言うと、夕方の自転車タクシー探訪は、安全面の問題からおすすめできない。「大規模社会的制限(PSBB)」実施下とはいえ、港の周辺は思いのほか交通量が多い。大型トラックの風にあおられて、自転車が転倒しそうになったりもした。その上、道は街灯がほとんどない。自転車タクシー探訪を楽しむなら、明るい時間、かつ交通量の少ないルートを選んでもらう必要がありそうだ。
 その上、約1時間かけてタンジュンプリオク港の入り口に到着したが、「ここから先は港湾運営会社の許可がないと入れません」。警備員の一言により、記者とブレイさんは、無言でファタヒラ広場にUターンした。
 翌朝7時、気を取り直して再びブレイさんのもとを訪ねた。今回は、交通量の少ない道を進んでもらうよう、事前にお願いをした。早朝は交通量も少なく、安全面も問題なさそう。また、オレンジ色の太陽光がやさしく街を包み、じんわりにじむ汗も風が流してくれて、気持ちがいい。
 ブレイさんは、コロニアル様式の建物が立ち並ぶファタヒラ広場を横目に北上し、木造船の停泊するスンダクラパ港や、昔ながらの漁村の風景が広がるムアラ・アンケ周辺を、約2時間半かけて、ゆっくりと周遊。どこも周辺の観光地としては「メジャーどころ」だが、ゆっくりと進む自転車タクシーの後部座席で、そよ風に吹かれながら見る町並みは、いつもと一味違って見える。
 出発前の価格交渉では、言い値の10万ルピアを6万ルピアまで値切ったのだが、楽しかったので10万ルピア支払うと、ブレイさんは白い歯を見せて喜んでくれた。ブレイさんは普段、インドネシア銀行博物館前で客待ちをしている。ささやかな交流を楽しみに、新型コロナの終息後、一度、乗せてもらってはいかがだろうか。
 ただし、安全面にはくれぐれも気をつけて。(高地伸幸、写真も)

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