2枚の写真の風景を見に 草原の丘、海に浮かぶ住宅街 スンバワ島

 スンバワ島に行こうと思ったのは、2枚の写真がきっかけだ。1枚は、青空の下に草原が広がり、その先に小高い丘がある風景。スンバワ西部にあるクナワ島(Pulau Kenawa)だ。もう1枚は「世界で最も混雑した島」との題名が付けられた写真で、地面が見えないほどに漁師の住宅が密集し、海の中に住宅街がポツンと浮かんでいるように見える。こちらもスンバワ西部にあるブンギン島(Pulau Bungin)。これらの島を「自分の目で確かめに行こう!」と、スンバワ島に3日間の弾丸旅行で行くことにした。(鍋山俊雄、写真も)

 スンバワ島へのフライトはロンボク経由になる。ロンボク島でウイングズ航空のプロペラ機に乗り換えて30分ほどだ。
 宿は、空港近くのホームステイを予約した。築後まだ新しく、シンプルな部屋だがこぎれいで、朝食、エアコン付きで2泊51万ルピアと手ごろだ。初日はホテル近くの海岸で、真っ赤な夕日を見ながら、屋台の焼き魚を楽しんだ。
 翌朝はまず、地元のサイトを見てスンバワ・ブサールで手配してあったレンタカーの運転手さんと打ち合わせをした。「クナワ島とブンギン島へ行き、最後にスンバワ・ブサールにある王宮を見たい」とリクエストした。運転手さんからは、スンバワ・ブサールの近くにある村で、豊作祈願の水牛レースがあるとの情報を教えてもらった。レースは昼前に始まって夕方まで続くとのことだったので、遠方の二つの島へ先に行って、その後、水牛レースを見に行くことにした。
■丘の上のパノラマ
 スンバワ・ブサールの街から島の北側の道をひたすら西に向かう。2時間ほど走った後、クナワ島へ渡るボートが出ているポト・タノ(Poto Tano)港に到着した。往復20万ルピアで、ボートをチャーターする。クナワ島までは20分ほどだ。
 クナワ島に着くと、美しいホワイトサンド・ビーチが広がっている。桟橋近辺に少し屋台のある以外は、何も施設はない。写真で見たままの風景が広がっている。
 小高い丘に向かって草原を歩き始め、頂上までは10分余りで到着した。360度、素晴らしいパノラマが広がる。あいにくロンボク島のリンジャニ山には雲がかかってしまっていたが、眼下に広がる草原と美しい海、青い空とのコントラストに魅せられた。
■高床式住居の島
 次はブンギン島だ。街に戻る方向へと車を走らせ、途中から道をそれ、島に向かう。以前は陸地と離れていたが、今では海を渡る道路が作られ、陸路で島に入ることができるようになった。8・5ヘクタールの広さに約3400人が暮らしているそうだ。
 島に向かう途中から目立ってきたのは、スラウェシ島南部でよく見られる高床式住居。ブンギン島内の住居もすべて高床式だった。1階部分は倉庫や売店になっていたり、ベンチを置いて日陰でのんびりしている人々もいた。
■泥だらけのレース
 そこから一路、スンバワ・ブサールの街を抜けて東へ行き、水牛レースをやっている村に到着した。休耕の水田の周りに多くの人と水牛が集まっていた。優勝者を決めるべく、昼前から延々とレースをやっていたらしい。参加の水牛も思ったより多く、スタート地点とゴール地点には多くの水牛が待機している。
 2チームずつ順番に、80メートルぐらいの距離を、泥を跳ね飛ばしてゴールめがけて疾走する。水がかなり残った水田ではバランスが取りにくく、中にはゴーグルを着けて操縦する乗り手もいる。時には振り落とされる。
 泥だらけのレースをしばらく堪能した後、暗くなる前に街に戻り、王宮(Istana Dalam Loka)を見学した。高床式のかなり大きな建物で、あまり展示物はないが、丈夫なチークを建材としており、梁や柱の装飾を見ることができる。
■最後はピザハウス
 スンバワ最後の夜は何を食べようかと思っていたら、仲良くなった運転手さんが、実は国営企業の社員で、家では奥様がピザ・レストランをやっていると聞いた。馬車がまだ街中を走っている島でありながら、車のガレージとリビングルームを改造したピザ・ハウスは意外にハイカラだった。ビンタンビールを飲みながら食べたピザはおいしかった。

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