ノスタルジックシティーを歩く スマラン ジャワ鉄道の街

 スマラン。中部ジャワの州都、インドネシア五大都市のひとつ、オランダ統治時代の貿易の主要都市。少し調べるだけでもなかなか興味深い情報が出てきます。ただ、旅行で行こうと思うとなかなかその知名度は高くないというのが本音ではないでしょうか。今回、スマランに足を延ばす機会がありましたので観光という観点から少しご紹介してみようと思います。

■のんびりとした街並み
 スマランは人口160万人ほどの都市でインドネシアで5番目の都市だそうです(調べると6番目という情報も)。オランダの統治時代に初めて鉄道が敷かれたときの中央駅のある街として発展し、東西に延びるプランテーションの作物を輸出するための拠点となっていたようです。
 街は30分も車を走らせるとどこにでも行けてしまう規模で「ちょうどよい」感じです。渋滞とも無縁といえそうな穏やかな印象です。観光で訪れたい場所はそれぞれ離れたところにあるため、車での移動が必須ですね。

■千の扉「ラワンセウ」

 スマラン観光としてまず名前が挙がってくるのがこのラワンセウではないでしょうか。地元ジャワ語で「千の扉」を意味する建物で、1904年に東インド会社の事務所として建設されました。大戦中には日本軍が駐屯の拠点ともしていたようで、インドネシアの独立に際しては戦闘の地ともなった歴史的建造物でもあります。
 現在は鉄道関連の展示物を見ることができますが、正直その内容は……という感じです。ただ、大きな建物内をのんびり散策したり、建物内の素敵な構図を使って思い思いの写真を撮影してみたりと時間を過ごすには悪くありません。特にこの建物の呼び名ともなっている千の扉はなかなかフォトジェニックな写真かもしれませんね。

■サンポーコン寺院

 こちらの寺院は14〜15世紀、中国は明の時代に活躍した武将鄭和(ていわ)を祭るお寺です。当時、約30年の間に中国から東南アジア諸国、果てはアフリカまでも航海を繰り返した。そんな彼を祭るお寺でも、規模の大きいものとしてこのサンポーコンはスマランでも有名な観光地の一つです。
 面白いのは、鄭和がイスラム教徒であること。この時代に中国で生まれ育ったイスラム教の中国武将というのも興味深いですが、そのイスラム教徒であった鄭和を祭ってお線香を立てる中国系の方々もなかなか興味深い。
 この時代からグローバリゼーションは始まっていたんですね。そんなことを考えながら大きな境内を散策してみると、東南アジアの歴史にも興味がわいてくるかもしれません。

■7階建て仏教寺院

 こちらはれっきとした仏教寺院でパゴダ・アバロキテスバラと呼ばれるお寺です。7階建てのお寺は見た目にも印象的です。7重の塔は、なんと吹き抜けです。立派な仏像が祭られていたので、なんとか総評としては訪問する価値ありです。菩提樹とそこにある願い事を書いた多くの赤い札がくくられていたのはなかなか画になる光景でした。
 その他、オランダ統治時代の面影を色濃く残すコタ地区では、白亜と銅でできたドームが印象的なプロテスタント教会や10ヘクタールの巨大な敷地を有する中部ジャワ最大のグレートモスク、花市場通りから転じてその裏にある民家群をカラフルに仕上げたカンプンプランギといくつかの観光地を楽しむことができます。
 インドネシアに来られて間もない方にどこがいいですか? と聞かれると、確かに他の土地を優先してしまうかもしれませんが、逆にインドネシア在住が長い方やのんびり散策をなされたい方などにはおススメです。(パンダバス、直井剛史、写真も)

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