【人と世界/manusia dan dunia】身近にある「別世界」 発足10年目迎えた「歩く会」、来月8日にスントゥール コースづくりに工夫

 「職場や学校との往復に明け暮れる邦人に、少しでも健全な刺激を与えたい」―。2003年に産声を上げ同年9月に第1回のウォーキングを行ってから、今年で発足10年目を迎える「歩く会」。同会は9月8日、西ジャワ州ボゴール県スントゥールで第83回ウォーキングを行う。
 西ジャワ州ボゴール県スントゥールのゴルフ場「プルマタ・スントゥール・ゴルフ」。ゴルフ場裏には丘があり、草原を歩くと、シンコンやバナナの畑が広がる。棚田の高低が見え、小川を渡ると丘陵が見える。四方から吹く風は、体をそっと冷やしてくれる。午後5時、6時‥。太陽がゆっくり沈み、さっきまで緑だった草木が色を変えていく。光線の色合いが変化しているのだ。
 歩く会は2003年、梶原章平さん、吉田稔さん、冨谷時義さんの3人が02年から1年間の下見をして、発足させた。当時、バリで爆弾テロがあり、ジャカルタでも治安悪化が懸念されるなど、インドネシアは邦人にとってまだまだ物騒な国だった。ジャカルタ近郊で、邦人が気分転換できるようにと会を立ち上げた。
 「会社名など背後に背負っているもので、自分を名乗らない」「民族的差別を設けず、誰でも入会可」―。楽しむことを目的としたランニングクラブ「HASH(ハッシュ)」のコースや理念を踏襲。発足当時、すでに20年以上HASHで走ってきた吉田さん、梶原さんが老若男女誰でも参加できるようアレンジした。 
 約20人で始まった第1回歩く会から早9年、現在は会員約200人が所属する。毎月第2週の土曜にウォーキング、1年1回、ジョクジャカルタで開かれる「世界遺産ウォーク」参加と西ジャワ州グデ山登頂。インドネシアをより知ることができるイベントは、盛りだくさんだ。
(上松亮介)

■吉田稔会長(68)
 「冒険する場所にやってきた」―。1981年、物流会社の社員として来イし、同時にHASHに入り、千回を超えるランニングに参加した。
 西ジャワ州デポック市チマンギスや同州ボゴール県チブブール。ゴールを目指すために谷を横切ったり、川を泳いだり、首都ジャカルタから少し行けば、そこにある自然豊かな「別世界」にほれ込んだ。
 HASHの経験を生かし、歩く会では発起人の一人として、これまでに数々のコース作りに励んできた。事前の下見は4―5回。「同じコースは絶対作らない」のがこだわりだ。

 歩く会の問い合わせは、歩く会事務局(メール jwcarukukai@yahoo.co.jp)、信夫(しのぶ)さん(携帯0819・9955・2477、BBMのPIN 25F29C73)まで。歩く会ブログ(http://d.hatena.ne.jp/jwcaruku/)も参照。

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