豪華列車でゆったり、9時間の旅 乗車ルポ ジャカルタ〜スラバヤ

 ジャカルタ〜スラバヤ間の特急列車「アルゴ・ブロモ・アングレック号」に6月12日から導入された豪華車両。最大170度倒せるリクライニングシートで快適性を追求した国産車両だ。乗り心地はどうか、移動距離725キロ、9時間の長旅を実際に体験してみた。
 乗車したのは6月26日、午前9時半に始発の中央ジャカルタ・ガンビル駅を出発する列車。車両は3等級あり、1両の座席数はエコノミーが80〜106席、エグゼクティブが50席。今回乗るラグジュアリーはたった18席と、格別に広い。10両編成の列車の先頭1両のみが豪華車両で、ガンビル駅から乗ったのは記者を含め6人だった。
 スラバヤへ出張というバンテン州タンゲラン市の会社員ワワン・サフルディアンさん(32)は「いつもは飛行機だけど新しい列車を試そうと思って。プライバシーがあって、よく休めそう」。一方、東ジャワ州ブロモ山へ友人と2人旅の大学生アブドゥル・マリックさん(21)は初めて乗る豪華車両の写真撮影に夢中。「前に乗ったエグゼクティブよりもうんと広くて快適だー」と喜んでいた。
 一つずつ仕切られた座席はゆったりくつろげる。無料Wi―Fiサービスはないが、12インチのモニターがあり映画やゲームが楽しめる。記者もシートを170度まで倒して横になってみた。エアコンが効いた車内は少し寒いが、ブランケットを貸してくれるし、頼めば温かいコーヒーや紅茶を席まで持ってきてくれる。車内は静かで、周りを気にせずよく眠れた。
 ジャカルタを抜けると、のどかな田園風景が続く。最初の停車駅チルボンでスラバヤ市在住のコンサルタント、ウランさん(49)が乗車してきた。仕事で同路線をよく利用するそう。「列車移動は疲れるから、いつもエグゼクティブを2席分取ってたの。この車両は快適ね」と満足げ。
 プカロンガン、スマランに停車し、定刻の午後6時半に終点のスラバヤ・パサールトゥリ駅へ。移動時間は飛行機の約6倍かかったが、体は疲れず、仮眠を取ったりパソコン作業をしたりと思いの外有意義に過ごせた。道中を共にした乗客たちも疲れを見せず、笑顔で列車をあとにした。

■列車の運行情報
 ガンビル駅発が午前9時半発と午後9時半発、パサールトゥリ駅発が午前8時発と午後8時発。4日現在の運賃は90万ルピアで、簡単な食事やスナック、飲み物が付いてくる。予約は国鉄ウェブサイトから。(木村綾、写真も)

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