【じゃらんじゃらん】 ジャワジャズ迫る アジア最大のジャズの祭典 3月2日から3日間

 毎年3月、世界のトップミュージシャンらがジャカルタに集結する第八回ジャカルタ国際ジャワ・ジャズ・フェスティバル(ジャワジャズ)が今年も開かれる。来月2日―4日の3日間、中央ジャカルタ・クマヨランの国際展示場(JIExpo)に、ジャズをはじめとする多様なジャンルの世界のトップミュージシャンら数百人が出演。主催者は今年も昨年と同様、3日間で延べ10万人の訪問客を見込み、アジア最大のジャズ祭典の幕が開く。
 今年の目玉となるスペシャルショーは米国のスティービー・ワンダー。25回と米グラミー賞最多受賞回数を誇り、国連平和大使としても活躍。2010年には音楽活動50周年を記念し、今年は米レーベルのモータウンからのデビュー40周年に当たる。
 1960年代からジャズ・フュージョンシーンをリードしてきた米国のハービー・ハンコックや、97年のデビューヒットで、ベストR&Bアルバム部門でグラミー賞受賞、日本のMISIAとの共演でも知られる女性歌手エリカ・バドゥ、1980年代以降、フュージョン界を代表するギタリストの1人として活躍するパット・メセニーら大物が出そろう。
 3回目の出演となるジャワジャズ常連グループの1つ、マンハッタン・トランスファーは、前回公演で前売りチケットが売り切れる人気ぶり。英国のポップミュージック・バンドのスウィング・アウト・シスター、オランダの歌姫ローラ・フィジーは3年ぶり、米国のサックス奏者デイブ・コーズは6年ぶりの出演で、いずれも今回は追加料金のないフリー公演。
 さらに常連の大物は、アル・ジャロウやジョージ・デューク。アル・ジャロウは、ジャカルタのホテルでジョージ・ベンソンとの共演を披露したこともあり、インドネシアで根強いファンを持つ。
 リー・リトナーらフュージョン界の大物との共演も多い男性歌手フィル・ペリー、スムース・ジャズ系のサックス奏者デイビッド・サンボーンらも来イする。
 昨年のジャワジャズは、2005年の初開催以降、初めて日本から訪れるミュージシャンが皆無となったが、今年は2組登場。インドネシアの音楽ファンの間で高い人気を誇り、数年越しの出演交渉が実った神戸出身のインストゥルメンタル・ユニットのDEPAPEPE(デパペペ)が来イ。テレビ番組のテーマ曲やCMソングなどを多数手掛け、日本ゴールドディスク大賞のインストゥルメンタル・アルバム部門などで受賞している。
 欧米ツアーも頻繁に行ってきたソイル・アンド・ピンプ・セッションズは要チェック。スカやロック感覚も取り入れた日本発の「爆音ジャズ」は幅広い音楽ファンにアピールしそうだ。
 ハワイを拠点に活躍する日系人ベーシスト、ブルース・ハマダはボーカリストとしての評価も高い。各地のジャズフェスティバルなどにも出演しているジャカルタ在住邦人のビッグバンド、ギャラクシーも参加する。
 インドネシア勢も充実した顔ぶれ。新進の実力派女性歌手モニタ・タハレア、「トリオ・ルスタリ」としてグレン・フレッドリー、サンディ・ソンドロ、トンピと実力派のR&B系男性歌手が共演する。
 前売りチケットは、3日パスが96万8000ルピア(当日は160万ルピア)。スペシャルショーはアーティストによって異なり、スティービー・ワンダーは165万ルピア。詳細はウェブサイト(http://www.javajazzfestival.com/)で確認できる。

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