【スナンスナン】できた! 手作りワイン 濁っていても濃厚な味と香り

 ワインは大好きだけどインドネシアでは値段が高くて買う気にならない。それなら、と自分で作ってみた友人から、出来上がったばかりのワインをもらった。酸味の強い、濃厚な味と香り。アルコール分も十分にある。簡単に作れると聞いて自分でも試してみることにした。

 用意したブドウの粒をばらばらにして洗う。最後はミネラルウオーターですすぐ。用具を消毒する。沸騰させたミネラルウオーターでミキサー、おたま、熟成用の容器をすすぐ。おたまは果汁に触れる柄の部分まで消毒すること。ブドウを何回かに分けて、皮も種も一緒にミキサーにかける。20秒ほど回してから容器に移す。全部入れたら砂糖とドライイーストを加えておたまで良くかき混ぜる。
 ここから寝かせるわけだが、エアコンのないバリの我が家は日中は30度を超える。これだと発酵が早くなり過ぎると思い、クーラーボックスに保冷剤を入れて寝かせることにした。保冷剤は随時取り替えた。
 しばらくするとブドウ果汁が分離して泡が出てくるので、おたまでかき混ぜる。この時もおたまの消毒を忘れずに。毎日かき混ぜて、分離しなくなったら熟成完了。熱湯で消毒した布で搾り出して出来上がり。ガラス瓶かソフトドリンクなどの厚めのペットボドルに移して冷蔵庫で保存する。
 寝かせる期間は気温によるが、5日から9日とのこと。短かすぎるとアルコールになり切れていない砂糖が残っていて、いわば濃厚な「発砲ブドウジュース」になる。私は7日目に搾ったが、甘みがほんのり残る程度で、酸味もちょうど良く、飲みやすいワインができた。容器の底におりがたまってくるが、これは肉料理に使えるので捨てないように。
 同じやり方で作った人たちからは「インドネシア産のワインよりおいしい」「濁っているが香りよく味は新鮮、ゴウカク!」と評判は上々だった。新鮮なブドウが手に入ったら一度お試しを。(北井香織、写真も)

◇<用意するもの(出来上がり4リットル分)>
・ブドウ 3.5キロ。今回はバリ島北部で主に生食用として栽培されているアルフォンス・ラバレ種を使った。日本のベリーA種を若干小さくしたような黒色のブドウで1年中出回っている。デンパサールで1キロ2万5000ルピアくらい
・砂糖 350グラム
・ドライイースト 小さじ2杯
・ミキサー
・かき混ぜるためのおたま
・熟成させる容器
・保存のための容器

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