【じゃらんじゃらん春節特集(1)】 売られた中国娘の悲劇 映画「Xia aimei」本土ロケも
イムレックに合わせて中国人、華人をテーマにしたインドネシア映画も上映されている。
タイトルに「夏愛美」との漢字が掲げられた「シアアイメイ(Xia aimei)」、中国の農村からジャカルタの歓楽街に売られた中国人少女が主人公。多額の借金を抱えたまま父が亡くなり、叔父の取り計らいでジャカルタに送り込まれる。ナイトクラブのオーナーの接客を強要されるが、抵抗して殺害してしまう。店を訪れていたインドネシア人男性に助けられ、難を逃れようとするが・・。
中国とウズベキスタン出身者ばかりの盛り場が舞台。身振りやつたない英語で意思を伝え、仲間の脱出を助け合う。インドネシア人男性がアイパッドで翻訳サイトを駆使し、少女から事情を聞き出そうとするシーンもある。
少女の出身地として、中国の農村でロケを敢行。全体的には低予算ぶりも目に付くが、中国語の比重が大きい初のインドネシア映画となった。
主役の中国娘を演じるのは、東ジャワ州マラン出身の華人女性フランダ(24)。テレビのバラエティーショーの司会や雑誌のモデルを経て、映画初主演。ほかにも、フェリー・サリムら華人俳優が中国語や英語、インドネシア語を交えた演技を披露している。
複合映画館「ブリッツメガプレックス」(http://www.blitzmegaplex.com/)で上映中。