日本の味をアチェで 憩いの場のカフェ「はな・Hana」

 アチェ州バンダアチェ市ダルサラムにあるシャークアラ大学キャンパス内に日本食カフェ「はな・Hana」がある。メニューにはたこ焼きや宇治金時のかき氷などが並ぶ。店を切り盛りするのは大阪市出身の石井久美子さん(50)。店先に香ばしいたこ焼きのにおいが漂い、店内では学生や市民が集い会話に花を咲かせている。日本食を通じアチェで人びとの交流の輪が広がっている。

 「まさか自分がアチェに住み、お店を開くとは思ってもみませんでした」と久美子さん。現在、夫でシャクアラ大学建築学科講師のハイルル・フダさん(55)、小学生の子ども2人とキャンパス内の職員用住宅で暮らして居る。フダさんとの出会いは20年ほど前。バリ好きの久美子さんは大阪で会社事務員をする傍ら、京都のインドネシア友好協会に入会。当時、京大大学院に留学していたフダさんと交流会で意気投合し、その後2005年11月に結婚した。08年に家族一緒に暮らしたいという思いから、会社を辞めアチェに移った。
 カフェ開店のきっかけは12年7月に、シャークアラ大で開かれた日本文化祭。大学教授の夫人らに誘われ、お好み焼きと宇治金時の店を出した。地元の人たちに好評で、日本の味をもっと紹介できればと同年9月末、自宅の庭にカフェをオープンした。
 メニューは久美子さんのソウルフードであるたこ焼き(7個入り)が1万ルピア、キャベツやシーフードたっぷりのお好み焼き6千ルピア、京都から宇治茶を仕入れて作る宇治金時のかき氷が1万千ルピア、ラーメンスペシャルが1万8千ルピア、煎茶が4千ルピアと、市民に手頃な値段で提供している。
 たこ焼きはふんわりとした食感で、青のりや甘いソースとの相性は抜群。今では雇えるようになった従業員らが手際よく作り、大阪ならではの味を再現している。
 店内にはテーブル席のほかに、座敷スペースも取り入れ日本のくつろげる雰囲気を演出、日本食を味わい楽しく会話する学生や市民が絶えない。
 フダさんは「妻がレイアウトを考え、私が建築しました」と二人三脚の日々を振り返った。
 久美子さんは「どんぶりものやパフェなど新しいメニューも出していきたい」と今後の意気込みを語っている。(山本康行、写真も)

はな・Hana
住所 Jl. S. Assumatrani No.1 Darussalam Banda
Aceh(ダルサラム記念塔広場西側)
☎   0852・6135・6677
営業  午前9時半〜午後9時半

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