【スナンスナン】自然との一体感 注目のヘルシーレストラン バーグリーンズ

 南ジャカルタにタマン・テベットという緑いっぱいの公園がある。ジョギングに訪れる人が多い。公園のそばの住宅の中に、ジャカルタでもっとも注目されるヘルシーレストラン「バーグリーンズ」があると聞き、訪ねてみた。
 パッと見は、普通の住宅。サインがなければ、レストランだと分かる人はいないだろうし、通り過ぎてしまうに違いない。
 「自然との一体感ね。食材が体に良いというだけではなく、場所も体に良いことが大切」とオーナーのヘルガ・アンジェリナさん(24)は話す。
 ヘルガさんは子どものころ、肝臓や腎臓に問題があり、いつも病気がちだったという。でも薬漬けの生活はしたくなかった。で、ヘルガさんは野菜中心の自然食品を常食にし始めた。15歳のときだった。すると、たった2年間で病気が治った。それ以来、自然食品を求めることに情熱を傾けるようになった。
 2009年のこと。オランダ・アムステルダムで働いていたとき、マックス・マンディアスさん(26)と出会った。料理好きのマックスさんもヘルシーな食生活を求めていたから2人は意気投合した。そして、マックスさんと真剣にベジタリアンのレストランの開業を考え、13年に2人で南タンゲラン・ルンポアに1号店「バーグリーンズ・イート&ブレーク」をオープンした。
 「インドネシアではまだ野菜だけのヘルシー料理は理解されていないので、人気の食べ物をヘルシーにアレンジして客を納得させたい。環境も守れるし、いいことばかり」とヘルガさん。
 テベット店(イート&ゴー)はことし2月にオープンした2号店で、テークアウトもあって会社員に人気だ。住宅の2階にあり、とてもシンプルでアットホーム。メーンダイニングは開放感あふれるテラス席。タマン・テベットの景色を見ながらのランチはとても気持ちが良い。
 メニューの一番人気はベガンバーガー。肉の代わりにキノコ、豆、ほうれん草のパテなどを使う。しかし、食べた感触は「肉」だった。7種類あり、注文するとバーガーをグリルしてくれる。
 バーガーのほか、ステーキ、ピザ、パスタ、サラダなど全てが野菜ベースで、数えきれないメニューがそろう。
 食材は100%オーガニック。約8割はさまざまな農家から購入している。購入先も公開されているため、安心して食べられる。
 見た目ではちょっとおなかが満たされないと思う人もいるだろうが、1品でも結構な量で1人7万ルピアで満腹になる。さらに、今月からは抹茶ブラウニーやグリーンおにぎりなどの新メニューも登場。友だちとゆっくり楽しみたいなら、週末に1号店のルンポア店で過ごすことをお勧めする。(アリョ・テジョ、写真も)

Burgreens Eat and Go
住所 Jl. Tebet Barat Raya no. 49C Jakarta Selatan
☎ 0859・5966・2888
ウェブ www.burgreens.com

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