シオマイが世界一?
クナパくん インドネシア料理は好き?
記者 大好きだよ。日本人の口には合っているよね。特にナシゴレン、ミーゴレンは有名だ。
クナパくん シオマイ(シウマイ)はどう? 「世界一のストリートフード」に選ばれたみたいだけど。
記者 バンドンの名物料理でしょ。おいしいよね。先月発表のテイストアトラスで世界のストリートフード・ベスト100で見事1位だって。
クナパくん テイストアトラスって何?
記者 料理評論家のレビューや食材や料理に関する研究記事をまとめた、伝統料理に関する体験旅行型オンラインガイドだよ。ウェブサイトによれば「伝統料理、地元食材、本格レストランの世界地図」とある。ちなみに今回の順位は、1位シオマイ(インドネシア)、2位パステル・デ・ナタ(ポルトガル)、3位焼き餃子(中国)、4位ペンペック(インドネシア)、5位タコス(メキシコ)、6位 カルニタス(メキシコ)、7位バインミー(ベトナム)、8位ピエロギ(ポーランド)、9位タコス・デ・カルネ・アサダ(メキシコ)、10位グリンガス(メキシコ)となっているよ。16位にインドネシアのバタゴールも入ったね。
クナパくん バタゴールは、バソ(肉団子)・タフ(豆腐)・ゴレン(揚げ物) の3つの頭を取ってできた造語で「肉団子と豆腐の揚げもの」だね。名前だけでなく、なかなかの創作料理と思う。ただ、シオマイはもともと中国の料理だよね?
記者 中国から伝わったけど、インドネシア料理となっているね。インドネシアで手に入りやすい魚や鶏肉や茹でるか蒸したキャベツ、ゴーヤ、ジャガイモ、豆腐、卵を入れ、ピーナッツソースと一緒に出される。香ばしく、塩辛く、スパイシー。このピーナッツソースにライム果汁を加えると、より香ばしい味になるね。イスラム教義に沿ったハラールフードとしてもアレンジされているし、呼び名もインドネシア的に呼びやすくシウマイでなく、シオマイだ。
クナパくん シウマイはインドネシア料理になって、世界のシオマイに見事昇格したってことかな。