夫の出産休暇、実現へ
クナパくん インドネシアで夫の出産休暇が実現しそうって本当?
記者 インドネシア政府が、2023年法律第20号の施行規則として起草中。公務員の就労管理に関する政府規則だね。今年4月までに完成させようとしているよ。担当は、アズワル・アナス国家機関強化・官僚改革相だ。これまで、出産をする女性に出産休暇の規定はあったけれど、夫に対する休暇規定はなかったね。
クナパくん 女性の出産休暇はどのくらいとれるの?
記者 出産日の前後に1.5カ月ずつの計3カ月だよ。実際には、出産後に長くとるケースが多いようだけど。
クナパくん 日本にも出産休暇はあるの?
記者 あるよ。出産予定日の6週間前から産前休業、出産の翌日から8週間まで産後休業が取得できるよ。
クナパくん 日本の方が長いね。
記者 そうだね。でも、インドネシアの場合は有給だよね。日本の場合は、無給の場合が多いよ。健康保険の被保険者の場合は「出産手当金」の給付があり、賃金日額の3分の2相当が保険から支給されるけどね。
クナパくん 夫である男性の出産休暇は日本にあるの?
記者 出生時育児休業(産後パパ育休)があるよ。子どもの出生日から8週間の翌日までの間に4週間取得可能だよ。この4週間は2回に分けて分割取得もできる。基本的に無給だけれども、女性の場合と同様に健康保険からの給付があるよ。
クナパくん 今回検討されているのは、この産後パパ休業のインドネシア版だね。
記者 積極的に子育てをしたいという男性の希望は、男性の権利であり、ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領が進める、良い人材育成のための環境づくりの取り組みのひとつといえる。それと、日本では出産時の休暇とは別に、育児休暇があるんだよ。女性の場合、産後8週間経過後から子どもが1歳になるまでのおよそ10カ月間。男性の場合、子どもが誕生してから1歳になるまでの12カ月間育児休業を取得できるんだ。
クナパくん インドネシアも、男性の出産休暇の次は育児休暇かな? 先進国への仲間入りに向けて、少しずつ進んでいるね。