シーゲームスってどんな大会?
クナパくん シーゲームスって知ってる?
記者 日本人にはあまり馴染みがないけれども、東南アジア競技大会って呼ばれているね。調べてみると、1958年5月22日、東京で開催された第3回アジア競技大会に参加した東南アジアの国々の代表団が集まって、東南アジア半島スポーツ連盟を設立して、翌年の12月には、連盟参加国のカンボジア、ラオス、マレーシア、ビルマ(現ミャンマー)、タイ、ベトナムが参加して、バンコクで初の東南アジア半島競技大会(SEAP Games)が行われたんだね。65年にシンガポールが加盟して、77年にインドネシアとフィリピンが加盟したことで、連盟の名称は東南アジアスポーツ連盟に変更され、競技会の名称も今の東南アジア競技大会(シーゲームス)になり、その後、79年にはブルネイ、2003年には東ティモールが加盟して現在の11カ国体制になったということだね。
クナパくん シーゲームスは、東南アジアでは、熱狂的な人気だよ。2年に1回開催される、東南アジアのスポーツの祭典だよ。
記者 今回は、第32回大会で、23年5月5日から17日まで、カンボジアのプノンペンで開催されたね。競技種目もオリンピックなどと比べて独自性が高く、ビリヤードやチェスやeスポーツなどもあり、またプンチャックシラット、セパタクローなどといった地域に馴染みのある競技もあるのも人気が高い1つの理由だね。今回は、ペタンクという卓球とサッカーを合わせた新種目もとりいれられたね。もちろん、サッカーをはじめ、水泳、バドミントン、柔道などいわゆるオリンピック種目も行われているよ。
クナパくん そうそう、そのサッカー。
記者 今回、インドネシアが優勝したね。おめでとう!
クナパくん ありがとう。FIFA U—20の開催地変更などのいろいろな問題があった中で選手たちも良く頑張ったと思うよ。
記者 1987年と91年に続いて、3回目の優勝だね。青年・スポーツ省は、この優勝を機にインドネシアの地域各地、村落間のアマチュアリーグを組織・実施していくと発表したね。
クナパくん インドネシアのサッカー、これから面白くなる気がするよ。来年のアジア杯での活躍が楽しみだね。