チョコレートブームが到来?

クナパくん ことしを振り返るとチョコレート風味の飲料「ミロ」味のかき氷「エス・クパル・ミロ」がインスタグラムや、ユーチューブなどのソーシャルネットワーキングサービス(SNS)が火付け役になり大いにはやったね。インドネシアでは、チョコレートを使ったお菓子や飲み物の種類が増えていきそうだね。
記者 そうだね。ただ、原料のカカオ豆の国内生産はあまり好調ではない。2012年年間のカカオ豆の生産量は約70万トンだったが、現在はその半分程度まで減少している。
 一方で消費量は増えていて、輸入量が伸びる傾向にある。17年の輸入量は前年比約2.7倍の22万6000トンに急増している。ことしは30万トン近くまでいくという試算もあるよ。
クナパくん 生産はなぜ減っているのかな?
記者 スマトラ島やスラウェシ島などのカカオ農園に課題がある。カカオの木の高齢化や農地の疲弊などが理由で、国外の主要産地であるガーナやコートジボワールなどの西アフリカ諸国と比較すると、生産効率が悪いらしい。
 また、精製や加工のための設備投資にコストがかかるため、小規模加工場の廃業が進んでいる。一方で新規参入する有力企業が少ないといった問題があるね。
クナパくん 国内ではチョコレート関係のお店や会社ではどういった所があるの?
記者 在留邦人がお土産で日本に持っていくことも多い、「ピピルティンココア」が南ジャカルタに工場を構えているよ。日本との関わりという意味では、京都市北区にあるチョコレート専門店「Dari K」が、西スラウェシ州のポレワリ県に拠点を構え、栽培から管理、輸出まで一貫して事業を行っている。今までカカオ豆の日本への輸出量は少なかったけど、高品質で日本の百貨店にも並ぶ商品が登場したことでメディアで話題になったね。
クナパくん 国内だけでなく、外国に輸出されるインドネシアのチョコレート製品にも目が離せないね。(平野慧、写真も)

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