学生、村人のもてなしに感動 ジョクジャ遺産ウォーク

 「スラマットソレ」「ハロー」。人々があいさつと笑顔を交わす。風を切り、木々の揺らぎを感じながら汗を流す。今年もジョクジャカルタで開かれた世界遺産ウォーク。天候に恵まれた2日間は絶好のウォーキング日和だった。
 初日早朝、プランバナン遺跡公園内に参加者が集合。リュックサックに日本やイタリアなどの国旗を掲げたり、胸にデンマークやオランダのシールを付けたりする人々。18カ国からやってきた参加者が肩を並べながら歩く。初めての国際認定大会だ。
 「あっという間の10キロだった」。笑顔で汗をぬぐったのは東京都練馬区から参加した飯田静江さん(75)。今大会を機に、初めてインドネシアを訪れたという。遺跡に感動し、その後、バナナやドリアンなどの木々の生えた地区など10キロのコースを歩き抜いた。50代から健康のため、都内のウォーキング大会に参加したのがきっかけという。
 「この土地の文化や王宮のお話をたくさん聞かせてもらった。私からは、歌舞伎や昔の遊びなど日本の文化について教えました」。ガイド役のデデ・ブディアルティさん(36)やガジャマダ大4回生4人とすっかり打ち解けた。デデさんは高校の日本語教師。流ちょうな日本語に飯田さんは驚いたという。
 2日目はイモギリ地区を歩いた。初日と同じく、地元の人々が民家から手を振り、声を掛け、参加者を温かく迎えた。平坦な1日目のコースとは違い、登りと下りが交互にある。チェックポイントでは大学生らがみかんやパパイヤをむき、参加者に手渡していた。
 外国人が村に来る。住民たちは手を振りながら参加者を応援していた。村の女性は「こんにちは、というあいさつだけでは少し物足りないな。外国語を学んで、もっと話し掛けられたら良かった」と語った。(山本康行、写真も)

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