「補償金の支払いを」 住民が怒りのデモ シドアルジョ泥噴出事故から7年

 2006年5月29日に東ジャワ州シドアルジョ県ポロン郡で起こったガス採掘ラピンド・ブランタスによる泥噴出事故。7年が経った今も、吹き出し続ける泥は近隣住民の生活を飲み込みながら広がっている。
 泥噴出現場には傾いた鉄塔が見え、白い煙がもくもくと上がり、現在でも収まらない事故の実態を物語る。5月29日には、ラピンドの補償金未払い分の支払いを求めるデモがあった。参加者は住み慣れた家を追われた人、職を奪われた人、健康被害や環境問題を訴える人など様々。共通するのはラピンドを傘下に置くバクリー・グループを率いるアブリザル・バクリー・ゴルカル党党首への怒りだ。
 参加者は1週間かけて作ったという、バクリー氏を模したオゴオゴ(はりぼて人形)を担いでいた。ゴルカル党のイメージカラーである黄色のスーツを着て、手には大金の入った手提げかばん。事故で噴出した泥の山に腰掛けている様子が「住民を足蹴にしても自分の利益を求める守銭奴」(住民)という雰囲気を表している。 
 「地球を破壊しているのはバクリーだ」「補償金支払いの義務を果たせ」「ユドヨノ大統領も具体的な施策を」と抗議の言葉が込められた手製のプラカードを持ち、参加者はオートバイで通りを進んでいく。
 最終目的地の泥噴出現場では、事故被害者が泥に入り苦しそうにもがくパフォーマンスを披露。現在も続く被害にさいなまれる住民の様子を表現した。
 事故で移住を余儀なくされたデモ参加者のトト・ムジオさん(46)は「次に大きな噴出があれば、今度こそポロン郡の大部分が泥に埋まってしまうだろう。ガスが出ると郡が潤うと喜ぶ人も少なくなかったが、本当にバクリーはとんでもないことをしてくれた」と吹き出る煙を見つめた。(東ジャワ州シドアルジョ県ポロン郡で赤井俊文、写真も)

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