あさってから降雨減少 本来の乾期に 気象庁予測
気象庁(BMKG)のデウィコリタ・カルナワティ長官は8日、7月に入って雨続きだったジャボデタベック(首都圏)について、11日から降水量が減少するとの予測を発表した。乾期は一切雨が降らないわけではないとした上で「ジャワ、バリ、ヌサトゥンガラでは、通常の乾期が訪れるだろう」と話した。
4日の気象庁発表によると、乾期のピークは7月から8月に訪れる見通し。不規則な雨に関してデウィコリタ長官は、活発な雲活動域がインド洋で発生し、中央太平洋へ30~60日かけて東へ移動する「マッデン・ジュリアン振動(MJO)」が大きく影響していると説明。また、インドネシアの周辺海域で海面温度が上昇し、雨雲を誘発しているとした。
ジャワ島で乾期が本格化するとした一方、デウィコリタ長官は「スマトラやカリマンタン、スラウェシなど一部地域で来週以降、降水量が増加する」との見通しを示した。雷と強風を伴う激しい雨となる可能性があり、住民に警戒を呼びかけている。
気象庁は5月末にジャワ島など一部地域での乾期入りを発表。予測よりも早い乾期到来に、干ばつや森林・泥炭火災といった自然災害に警戒するよう呼びかけていた。(青山桃花)