米国へ瞬間トリップ! ブロードウェイ・アラム・ストラ 南タンゲランのフォトスポット

 ジャカルタから車で1時間足らずで、アメリカ・ニューヨークの劇場地区〝ブロードウェイ〟に行った。正しくはブロードウェイの街並みを再現したバンテン州南タンゲラン市の観光地「Broadway Alam Sutera(ブロードウェイ・アラム・ストラ)」。入場料は、平日無料で土日祝は1人3万ルピア。日が暗くなると外灯が光を宿し、ミステリアスな空間に様変わりする。

 土日祝に訪れた人に「レシートを捨てないで!」と伝えたい。チケットを購入した際のレシートを敷地内の飲食店や土産店などで提示すれば、商品の価格から2万5000ルピア引きをしてくれるのだ。お金は使っているが、不思議とお得感を感じてしまう。また、身長1㍍以下の子どもは入場料無料となる。
 飲食物の持ち込みは禁止で、デジタルカメラを持ち込みたい場合はITAS(一時滞在許可証)などの身分証明書の登録が必要だった。
 私はここへ昼過ぎに到着したのだが、敷地面積は想像していたよりかなり狭く、観光客の姿が見えなかったので、本当に人気なのかと不安を覚えた。事前の下調べではインドネシア人に人気で、若者や家族連れで溢れている印象だったからだ。
 「まあ、人気のないブロードウェイも乙なものだ」と思いながら、友だちの到着を待ちつつアイスを頬張る。アイスを食べながら、ぼーっと街の様子を眺めていると、大阪府にある遊園地「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」にいる気分になった。
 そして、アメリカと言われるとどうしても思い出す中学時代の記憶。修学旅行先が発表されるドキドキの運命の瞬間、教師から「USA」と文字を見せられ、クラスが湧いたこと。アメリカではなく大分県宇佐市だったことを。ぜひ、お子さんに「USAへ行こう!」と誘い、この南タンゲランへ連れて行ってみてほしい。
 記憶の回想から戻り、アイス売りの店員さんに「人がいないね」と話しかけると、「夕方にかけて人が増えるよ」と教えてもらった。
 その店員さんの言葉通り、日が落ち始め、焼けつくような暑さが和らぐと、ドッと人が現れた。ランプに明かりが灯り、写真が大好きなインドネシア人はあちらこちらで決めポーズを取る。小さな子どもの写真を必死にとる微笑ましいお父さんやペットの犬を連れている女性とも遭遇した。
 ただ、敷地内でお腹をたらふく満たそうと思うと、テナントは軽食が多く物足りない。敷地外すぐ近くのピザショップやシーフード料理店などで食事をとるのがおすすめだ。また、この施設では家具などのリサイクルショップが隣接しており、普段目にしない商品に少し胸を躍らせた。(青山桃花、写真も)

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