【今日は心の日曜日 (67)】指しゃぶりは何のサイン?

 「5歳になる第2子の相談です。卒業したはずの指しゃぶりが再発してしまい、注意すると止めますが、近頃は隠れてするように。小学生になる前に止められないと、いじめにあうのではと心配です」
 人間の行動は、すべからく欲求からしていることです。指しゃぶりは一般に寂しさや不安を抱えている兆候と分析されており、5歳にして再び始まったのは、何らかのストレスを抱え、安心感が欲しくて気持ちを落ち着かせるためにしている可能性があります。
 幼稚園は集団生活です。思うようにいかず、友だちと喧嘩し、先生に叱られることもあり、5歳児なりにストレスはあるものです。
 ただ、子どものストレスは親の接し方次第で緩和できます。指しゃぶりは、子どもが助けを求めているシグナルかもしれません。
 指しゃぶりを発見した時に「またしゃぶってる」「恥ずかしいよ」「そういうことをする子は、ママ嫌いよ」と責めたり、否定する言葉がけをしてしまうと、子どもの心をますます萎えさせるだけです。
 逆に安心感を持たせる言葉がけをしてあげてください。5歳児であれば、父親との時間を増やし、身体を動かす遊びを取り入れ、遊びの中でルールを学ぶなどして、社会性を育んであげてください。その後に「お父さんは小学生になる前に、指しゃぶりをやめたら、お友だちがたくさんできたよ」とお父さん自身の経験として話せば、子どもだって友だちが欲しいので、自然と就学準備をするようになります。
 母親も、寝かしつけで絵本を読み聞かせる際に、指しゃぶりする方の手で本を持ってもらうとか、手を繋ぎながらしりとり遊びをしてみては如何でしょうか。いつの間にか指をしゃぶることは忘れてしまうよう、楽しいことに気持ちを向かせてください。
 第2子で特に気をつけたいのは、第1子は両親にとり初めての子育てで注目されますが、第2子も自分に注目して欲しいのです。遊びや、習い事、お下がりをもらうことでも、上の子の存在があります。とかく、合わせがちになるため、子どもによってはもっと親に愛されたく感じるので、溢れんばかりの愛情で、不安を払しょくしてあげてください。
 中には、両親の不仲を敏感に感じ取っていることがストレスの原因であるケースもあります。何より大切なのは、両親が揃って子どもを愛してあげることです(コミュニケーション専門カウンセラー 高﨑美佳)
 〈連絡先〉カウンセリングルーム「ミカモーレ」(fc.mikamour@gmail.com)

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