3年半ぶりのジャワ帰省 田園風景でリフレッシュ 妻の家族と再会

 9月半ば、休暇をとり中部ジャワ州の山間部にある妻の実家に帰省した。義姉の長女の結婚式に出席するためだ。帰省はコロナ禍もあって3年半ぶり。前回は車中泊で1泊2日というとんぼ返りだったが、今回の滞在は6日間。妻の実家でゆっくりしたのは4年ぶりだ。ジャカルタの高層ビル群から離れ、澄んだ空気の田園風景の中、久しぶりにリフレッシュできた。

 ジャカルタから車で約11時間。妻の実家は中部ジャワ州のバトゥレトノという山あいの小さな町から、少し外れた村にある。ソロからならバトゥレトノまで2時間半だ。
 実家に到着すると、妻の父母や姉夫婦、妹夫婦が出迎えてくれた。久しぶりの再会に頬を合わせて挨拶をしてくれるが、義父のひげは頬に痛かった。
 庭に目をやると、結婚式場となるテントを設置していた。実家の隣の義姉の家やテント裏では、親戚や村人たちが来客用の料理や菓子を用意していた。
 結婚式は、翌日に宗教役場の役人が来て宣誓を行い、村人や新郎側の親族、親戚などの来客を受け入れる。そして翌々日は新郎側に新婦側の親族、親戚らが訪問する。
 新婦は現在、実家の村から1時間ほどの紡績工場で働いている。新郎は彼女の送迎をしつつ、求職中だった。
 結婚を申し込んで間もなく、契約社員だった彼は運悪く勤務先から契約を打ち切られたという。
 西ジャワ州チビトゥンの工場に勤めていた彼によると、履歴書を送っても書類審査から面接までたどり着くことも難しい。紹介所を介して職を得ることもできるが、紹介料は前払いで就職後の給与の倍以上。就職難は厳しく、買い手市場となって紹介所は「威張りちらしている」という。いずれにしても、当面は新婦が稼ぎ頭となるようで、家長となった新郎には何とか頑張って職を得てほしい。
 さて、帰省中の楽しみは散歩と読書の時間だ。山、田畑や空、雲などの自然の眺めが心地よく、歩くのが楽しい。散歩につきあってくれた小学5年生になる新婦の妹は歩き続ける筆者に辟易としていた。長時間歩くことも少ないのか、普段通ったこともない道だったのか、「途中、おうちに帰れるか心配になっちゃった」という。
 日中の散歩のせいか、日頃は夜中に足がつり、その痛みで目が覚めることも多いが、滞在中は珍しく快眠でき、すっかり体の調子も良くなった。
 ジャカルタからは片道でも半日近くかかるが、高速道路が充実したおかげで行き来も少し楽になった。ただ、将来的には妻の故郷にも開発の波が押し寄せるかもしれない。しかし、個人的な希望を言わせてもらえれば、この心を落ち着かせてくれるのどかな景色は変わらないでほしい。(坂田恵愛、写真も)

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