【今日は心の日曜日 59】「不自由」の中の「自由」

 「着任して4カ月になります。思い通りにいかず不自由に思うことが多々あり、ふとここから逃げ出したくなります」
 ちょうど、赴任当初の興奮も収まる頃ですね。その上、新型コロナウイルスと共存することで、神経をすり減らすことでしょう。自身の心の状態に気づき、メタ認知(自身の状態を客観視すること)できたことは、素晴らしいことです。あなたが気づいたことは、観察力があるからで、その観察眼を駐在地で活かせるといいですね。
 幸せと感じられるかは、その人の見方、感じ方、考え方が影響します。そして、人は見る時も、感じる時も、考える時も、言葉を使います。思考は言葉で表現されます。したがって、どういう言葉を選んで使うかが、あなたの幸せに影響を及ぼすことになります。
 ここで、言葉の視野を広げるために「自由」「不自由」について考えてみましょう。人は思い通りにいかないと「不自由」に感じますが、何でも自分の好きなようにどうぞと言われると、困惑して動けなくなってしまう人が大勢いるのではないでしょうか。
 一方で、自由に自分らしく行動できる人は、状況が自由だろうが不自由だろうが、自分の行動の基準や方針を自分決めし、自分決めできることの中に「自由」を感じ、楽しんでいます。マイナスもプラスに転換できる知恵と、柔軟に物事に対処できる能力を身に付けています。
 駐在地の仕事は不自由でも、日本と違う動きやすさもあり、現地に見合った工夫や創造力を働かすことで対応できます。不自由の中にこそ真の「自由」が隠れています。
 私のクライアントでジャカルタ駐在員の話です。大抵、インドネシア人と協働する際には、彼らの考える常識が日本人と違う不自由さの中で、大事なことこそ日本人マネージャーが決めたくなりがちです。ですが、その駐在員は信頼関係作りに励み、インドネシア人マネージャーを信頼してコロナ感染した場合の出勤ルール作りを任せたところ、「国の規制はもっと緩いが、自分の優先順位は会社を守り、社員の安全を守ることなので、わが社ではPCR検査で陰性が証明されることを出勤条件としたい」と、日本人駐在員と同じ価値感、方向性を示してくれたことに感動し、海外で働く醍醐味を感じたとのことです。(コミュニケーション専門カウンセラー 高﨑美佳)
 本稿へのご質問などは、カウンセリングルーム「ミカモーレ(fc.mikamour@gmail.com)まで。 

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