独立記念日にSL走る? 再び製糖工場へ 古都・ソロ

 オランダ植民地時代に世界有数の砂糖輸出国となったインドネシア。当時のジャワ島にはサトウキビの大規模農場が広がり、欧州から持ち込まれた蒸気機関車が製糖産業を〝けん引〟した。古都、ソロ(中部ジャワ州)に出張する機会があり、17日の独立記念日にはその蒸気機関車が記念運行すると聞き込んだ。これは見逃す訳にいかず、レンタルバイクに飛び乗り「PG」(Pabrik Gula=製糖工場)を再訪してみた。

 「Tasik Modoe(タシック・マドゥ)」。1871年に設立されたこの製糖工場はソロ東郊にある。マンクヌガラン王宮がある中心部からはバイクで20分ほど。赴任前の2018年、私的旅行で立ち寄ったことがあり、前述の通り「再訪」だった。その時の担当者曰く「次はぜひ事前連絡を。帰りは機関車でソロまで送るよ」。
 もっとも、当時のメモには「チャーター 5ジュタ(約4万5千円)〜」とあり、個人で借り上げるには荷が重い。ところが、77年目の独立記念日となった17日、コロナ禍からの復興を願って蒸気機関車が記念走行するという。インドネシア人の写真仲間がそんな願ってもない有益情報を教えてくれた。
 しかし、結論を先に言えば、機関車の運行を待っているとジャカルタに戻る飛行機に間に合わない。しかも、会社に乗り込んだのはいいが、工場は休業中で機関庫の案内が年内はできないという。警備担当者は「日本のみなさんに紹介してほしいが、年内の取材受け入れは厳しい」と申し訳なさそうに言う。
 ただ、併設された鉄道公園は営業中だった。入園料の2万ルピアを払えば、誰でも利用できる。広報担当者によれば、現役の蒸気機関車は工場で整備し、それ以外は鉄道公園に展示して地域の子どもたちに開放しているという。
 しかし、退役したといっても運転席に立てば、気分は19世紀? 黒光りする炊き口戸や機械油のにおいを嗅げば、本物だけが持つ重厚感に往年の歴史を肌で感じる。3度目の正直とは言うが、楽しみは次回まで取っておき、今回は再々訪の思いを胸に備忘録としよう。(ソロ=長谷川周人、写真も)

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