学びやに元気な声響く 小、中1000人超が交流 JJSフェスティバル
ジャカルタ日本人学校(JJS、岩本謙一郎校長、児童・生徒数1014人)は6日、7日の2日間、第13回JJSフェスティバルを開催した。今年のテーマは「君の力が光になる 僕の力が真実になる〜かがやかせ! 僕らの理想を現実に〜」。全校生徒・児童が参加し、にぎわいを見せた。
6日に行われた小学部の学習発表会では、小学部1年から6年の児童たちが工夫を凝らした出し物を披露した。5年生は「地球を守ろう〜環境問題クイズに挑戦〜」と題し、環境問題をクイズにして環境保全の大切さを伝えた。6年生は「Indonesia 不思議発見!」という題で、アチェダンスや、アンクルン(竹製の伝統楽器)やガムラン(鍵盤打楽器)の演奏を披露した。
中学部合唱コンクールでは、7クラスがこの日のために練習したという歌を精一杯歌った。グランプリに輝いたのは「時を越えて」を歌った3年2組。伴奏者賞には同組の永井遥夏さん、指揮者賞には同組の野津仁志君が選ばれた。
野津君は「今回は僕にとって最後のフェスティバル。最後ということで感慨深いものがあった。3年2組で最高の結果を残すことができて良かった」と話した。
7日には小学生と中学生の交流を目的にした小中交流企画を実施。小学生は中学生が手作りしたゲームが設置された教室を歩き回った。
中学部3年1組の教室では、目隠しをしたままゴールまでたどり着くゲーム「修行」が行われ、長蛇の行列が出来た。児童らは目隠しをして、中学生に誘導されながらマットや新聞用紙で作られた障害物ゾーンを乗り越えてゴールにたどり着いた。
小学部5年の杉本沙弥さんは「目隠しをして怖かったけど、お兄さんが優しく誘導してくれた。ゴールに着けて良かった」と安心した表情を浮かべた。
中学部3年の藤井渉君は「こんなに小学生の子たちが来てくれるとは思わなかった。喜んでもらえてうれしい」と語った。
体育館では部活動や有志のグループが日ごろの練習成果を披露した。合唱部は部員数が4人だが、体育館で大きな声を響かせ、観客から温かい拍手が起こった。中学部3年の藤根涼さんは「4人で一生懸命頑張って練習してきました。心のこもった歌を届けたい」と話す。また、今年出来たばかりの体操部による演技、ヒップホップダンスやクラシックバレエなどが披露された。
円形広場には神輿(みこし)と太鼓が設置され、中学部と小学部4年生による有志が神輿を担いだ。会場には気合いの入った声が響いた。額には汗が流れ、肩には神輿の重さがのしかかる。互いに励まし合いながら、最後まで全力で頑張った。
最後に体育館で全校生徒・児童が手をつなぎながら「世界が一つになるまで」を歌い、恒例の「WAになっておどろう」で盛り上がり、フィナーレを迎えた。(小塩航大、写真も)