年末年始控え、ホテルひっ迫 一時帰国報告 隔離期間延長で

 年末年始に一時帰国を計画する人も多いであろうこの時期、再入国時のホテル隔離を10日間に延長する決定は悲報だ。しかし、変異株「オミクロン株」の実態がしかと見えない中、水際対策強化は道理があろう。爆発感染を招いた7月には、もう後戻りしたくない。ただ、急な隔離延長で受け皿となるホテル業界は混乱気味。どこもやり繰りがつかず宿泊費は高騰。そもそも空室探しが至難の業で、6日再入国した体験を報告したい。       
 インドネシアを離れたのは11月26日。新型コロナウイルスの感染者数が減る中、政府は規制緩和を続けており、この時点では日常生活はコロナ禍前に戻ったかのようだった。再入国時のホテル隔離も、ワクチン接種を完了していれば3日間だったのだから。
 出国前のPCR検査も以前に比べ、選択肢が増えた。日本政府が提出を求める厚労省作成の陰性証明書も、インドネシア語版をプリントアウトしておけば、ローカルの医療施設も対応してくれた。念のために事前確認はしたが、検査当日も担当医は記入項目に特殊な内容がないことを確認すると、「10分あれば無料で作れる」とにっこり笑顔。このフレキシブルな対応に頭が下がる思いをした。
 日本入国は羽田空港からとなったが、ひとつ誤算があった。自主隔離は3日間ではなく14日間のままだった。外国人とは違い、邦人は自主隔離10日目にPCR検査などで陰性証明を自主取得すれば、残る自主隔離は短縮されるそう。ビジネス環境の維持が目的とはいえ、もうひとつ納得できないが、ともかくも日本入国した。
 問題はここからだ。最初の悲報は11月29日。政府は3日間のホテル隔離を7日間に延長すると発表。そして3日後の12月2日、隔離期間をさらに3日延長して10日間にするとした。
 この時点で隔離ホテルの確保に動いたが、時すでに遅し。ジャカルタ近辺の指定ホテルに片っ端から連絡をとったが、どこも満室でらちが明かない。しかも、多くは12月中旬まで新たな予約は受け付けないとの返事だった。
 こうなれば腹をくくるしかない。予約なしでジャカルタ便に乗り込み、スカルノハッタ国際空港に到着さえすれば、なんとかなる。そう自分に言い聞かせ、ジャカルタに到着したが甘かった。
 イミグレ通過にはホテルの予約証明が必要になるが、特別の手配は何もなく、自力でホテル探しをするしかなかった。失意の中でまたホテル探しを始めるが、多くのホテルは12月中旬ではなく、年末まで予約で満室という。
 最終的にはPCR検査の担当官が手助けしてくれ、3時間ほどかけて南ジャカルタの四つ星ホテルを確保できた。シンガポールからの到着予定の宿泊予定者が陽性反応が出たために予約をキャンセル。その約5分後に担当官が連絡を入れ、部屋が確保されたという次第だった。
 幸運に恵まれたとしか言いようがないが、年末年始に一時帰国される際は、再入国時の隔離ホテルを事前確保するよう、おすすめしたい。ご参考までに6日時点で聞いたホテル関係者の話を総合すると、「政府は隔離部屋の拡充を緊急要請しているが、規制緩和で利益率が高い一般客の予約が増える中、ホテル側は協力には消極的。しかもすでに積み残し客が大勢おり、年末年始に向けて新たな予約は厳しい状態が続くだろう」という。(長谷川周人、写真も)

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