活動制限「レベル3」を撤回 ルフット氏 変異株警戒で水際対策強化

 政府は、年末年始の新型コロナウイルス対策として、国内の活動制限を「レベル3」に引き上げる方針を撤回した。ルフット・パンジャイタン海事・投資調整相が明らかにした。一律的な制限強化は見送り、感染状況に応じた制限を続行。その一方、政府は新型コロナの新たな変異株「オミクロン株」への警戒を強めており、水際対策を強化する。

 政府が予定していた「レベル3」への規制強化は、今月24日から年明け1月2日まで。
 ルフット氏は海事・投資調整省の公式サイトで、規制強化を見送った理由について、「現時点で約76%が1回目の新型コロナワクチンを接種し、約56%が2回目を終えている」と説明した。
 当面の規制内容に関しては、長距離移動にはワクチン接種の完了などを義務付け、密集状態が予想されるホテル、モール、観光地における新年の祝賀行事は禁止する。収用制限については、モール、レストラン、映画館、観光地で75%に制限するという。
 一方、ブディ・カルヤ・スマディ運輸相はすでに、車両番号の末尾の数字で通行を制限する奇数偶数制度を高速道で実施する方針を発表。このため、「レベル3」の撤回を受け、近く発表される予定の政府回状などで年末年始の対応に関する包括的な改正が行われると見られている。(センディ・ラマ)

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