人生初の結婚式に参加して 参列者にあふれる笑顔

 編集作業をしていると、インドネシア人運転手が結婚式の招待状をそっと差し出した。何かと思えば、娘が結婚するから、ぜひ来てほしいという。実は、人生で結婚式に参加したことがない。日本でも、インドネシアでも。2年前のジョクジャカルタ留学中、招待を受けたことはあったが、実際に参加する機会には恵まれなかった。

 会場はバンテン州タンゲラン市にある結婚式場。運転手のスラルディ氏によれば、新型コロナウイルスの緊急活動制限にかかり、式は延期に次ぐ延期を強いられてきた。ところが、感染拡大にブレーキがかかった10月に入ると、タンゲラン市で入場者数を制限すれば式典を開けるようになった。自宅からも少々遠いが、満を持しての開催になったという。
 何を持っていけば良いのか、どんな服装で行けば良いのかも分からなかったが、まずは同僚らと参加を決定。情報収集をした結果、バティック(ろうけつ染め)を着て、ご祝儀を手に会場へ向かうことにした。
 式場はタンゲラン市内の住宅街に位置していた。道路の幅も狭く、式場周辺では身動きができないほどの渋滞が発生していた。ようやく会場にたどり着くと、場内には人、人、人。スラルディ氏によれば、この日の入場者は入れ替わり立ち替わりで1000人に迫ったという。
 インドネシアの結婚式では招待した人が友だちや家族も連れてくる場合が多いと聞く。ならば実際、新郎新婦の知り合いは何パーセントくらいいるのだろうかと、ふと考え込んでしまった。
 少しでも密集を避けながら新郎新婦にお祝いのあいさつをした。みんな笑顔でとても和やかな雰囲気。招待してくれたスラルディ氏は「今日は来てくれてありがとう」と言ってくれた。
 人生で初めて参加した結婚式であったが、多くの人が笑顔で楽しそうに食事や談笑を楽しんでおり、コロナ禍であることを忘れてしまいそうになった。ただ、人生の一大イベントといえる結婚式くらい、盛大に盛り上げてもいいのではないかとも感じた。
 インドネシアではさまざまな宗教や文化が存在する。まして地域によって独自の風習もあり、結婚式はそれらの集大成でもある。今後もこのような機会があった場合、積極的に参加していきたいと感じた1日となった。最後にもう一度、新郎新婦に「結婚おめでとう」の言葉を送りたい。(文・長田陸、写真・長谷川周人)

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