3000人が熱狂 2回目のコスプレ全国大会 東南アジア大会代表を決定 女性チームが1位に
中央ジャカルタ・クマヨランの国際展示場(JIエキスポ)であったアニメイベント「アニメ・フェスティバル・アジア・インドネシア(AFAID)2012」で2日、インドネシアのコスプレのトップを決めるコスプレ大会「CLAS:H2012」(主催・CLAS:H実行委員会、協賛・原宿プレイグラウンド)が行われた。ジャカルタ、ジョクジャカルタの地区予選、1日のAFAID特別予選で勝ち残ったコスプレイヤー10組のほか、国際大会で好成績を収めた著名コスプレイヤー4組が、劇団さながらの演技や演出で約3千人の観客を沸かせた。(堀田実希、写真も)
本選では10組が3分間の持ち時間の中、それぞれ編集したBGMなどに合わせ迫真の演技を披露。衣装のリアルさ、緊迫した表情、小道具の効果などが評価され、ゲーム「ドットハックジーユー」のキャラクターを演じた、ジャカルタのナタリア・エコプトゥリさん(23)、スリ・ファリアマさん(28)のチーム「ダイコンスカイ」が優勝した。2人は賞金1千万ルピアに加え、今年11月にシンガポールのアニメ・フェスティバル・アジア・インドネシアで開かれるコスプレの東南アジア地域大会(RCC)にインドネシア代表チームとして出場する権利を獲得した。
「ずっと外国のコスプレ大会に出たかった」とナタリアさん。6月のコスプレ世界大会インドネシア予選にも参加したが、惜しくも2位だった。スリさんはマレーシア、タイ、フィリピン、シンガポールの代表が出場するRCCで「国を越えた友人を作りたい」と話した。
CLAS:Hは、昨年始まったインドネシアのコスプレ全国大会。参加者はかつらや自作の衣装を着て、日本の漫画、アニメキャラクターの格好をするだけでなく、原作の世界を実演する。今年もインドネシアでもファンが多い著名コスプレイヤーのKANAME☆さんをはじめ、8月の世界コスプレサミットで優勝した日本代表チーム、同大会で3位に輝いたインドネシア代表チームなどが審査員として招かれた。日本代表の霜月紫さんは「とてもレベルが高い国だと感じた。参加者はみな、造形技術が高い。リアルだ」と評価し、「私たちも世界大会で優勝したからといって油断できない」と今大会に刺激されたようだった。