夫婦会話の薦め

 「支えあって来た友人たちが妻子先行で本帰国しました。コロナ渦で次々日常が様変わりするのに適応しようと頑張りますが、一年前の日々は遠い昔のよう。喪失感、孤独感を抱えメンタル不調気味です」
 駐在生活で、妻であり子を持つ母親という同じ立場の友人同士で会話することで仲間意識が生まれ、その繋がりがあなたを支えて来たのでないでしょうか。友が帰国すると連絡はできても、同じ境遇ではなくなり、心の距離ができてしまうようで寂しいですよね。
 メンタル不調に陥るパターンは、一人で悩み「どうしよう、どうしよう」と頭の中でグルグル言葉が回り始め、ついには思考停止の落とし穴に嵌るというものです。信頼して相談できる仲間を一人持てるだけで、孤独感は薄まります。
 友人も大切ですが、奥様にとって一番身近な仲間はご主人です。今のような時こそ、ご主人にしっかりと話を聴いてもらうと安心感を取り戻せます。
 日ごろから、何でもご主人と相談できていますか。「主人に心配をかけたくない」気持ちや、「どうせ分かってもらえない」諦め感から、ご主人に「助けて欲しい」と言えない奥様が大勢いらっしゃいます。話さないことで夫婦のボタンのズレが始まります。会話のある夫婦はメンタル不調になりにくいというデータもあります。成功と幸せの秘訣は夫婦関係が良いこと、と言っても過言ではありません。ミカモーレは1日30分の夫婦会話を推奨しています。
 駐在員本人は、働く場所があるので社会との繋がりを持てますが、奥様たちは駐在地でどのくらい社会との繋がりが持てるでしょう。ミカモーレは、奥様たちが異文化での生活を営む上で抱える苦悩や困難に対する認識、サポートが手薄であることに問題を感じています。駐在員と帯同する配偶者とでは直面する困難の質や程度が異なります。異文化でのカルチャーショックは、働く駐在員よりその配偶者に強く、それが深刻な問題を引き起こすという研究もあります。
 奥様にしたら、ただでさえいっぱいいっぱいなのに、その上にコロナ渦です。夫婦は思いやりです。駐在地で良好な夫婦関係を築けるよう、危機をチャンスへと転換してください。奥様がご主人に相談する勇気が持てますように。ご主人の配慮により奥様が救われますように。それが叶わないなら、専門家に繋がることをお勧めします。
(コミュニケーション専門カウンセラー・家族関係心理士 高﨑美佳)
本稿へのご質問などは、カウンセリングルーム「ミカモーレ」(fc.mikamour.@gmail.com=アドレス変更しました)まで。

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