スムーズだった再入国手続き 一時帰国の復路リポート

 コロナ禍での一時帰国は、平時とは異なる覚悟も必要だ。諸手続きはルール変更に沿った対応が求められ、帰国日程は入念に検討したいと本欄(2月27日付)でも指摘した。ではインドネシアに戻る際はどうか。失敗談の続編という悩ましい内容もあるが、新年度を控えて人の往来が増える時期でもあり、敢えて復路の体験も紹介したい。

 一時滞在許可(KITAS)などの入国資格が整っていれば、離日前に用意すべきは搭乗前の72時間以内に受けたPCR検査の陰性証明書となる。以前に比べると対応する医療機関も増えたが、感染症法に基づき、医療保健が適用される診断として実施される検査と、海外渡航に伴う自費診療は明確に区分されている。
 「特に注意したいのは宅配便を利用した安価な検査キット。コロナ禍で廃業した飲食業者が検査キットを仲介販売しているケースが激増しており、こうした検査を受けても陰性証明書は発行されない。検査精度が疑わしいものもある」(都内の大学病院に勤務する医師)
 どんな医療機関で検査を受けるのか。陰性証明書の発行可否はもちろん、結果通知までの時間や方法を含め、しっかり確認をした方が良さそうだ。
 筆者の場合は都内のクリニックで陰性証明書を取得。ここまでは順調だったが、搭乗便の出発が午前0時を回ることを失念。予約していた羽田便に乗れず、翌日の成田便に振り替えてもらったが、陰性証明書の効力が4時間足りず、成田空港でPCRを受け直すことに。空港内検査ができるようになったのはありがたいが、当日申し込みのため高額の割増料金を支払う痛い思いをした。
 さて、約7時間のフライトを経てスカルノハッタ国際空港に到着。入国手続きに入るが、意外にもすんなり終わった。
 まず保健省のヘルス・アラート・アプリ(e―HAC)に氏名、年齢、体調などを事前入力して、データをQRコードで提示する。そして検疫官が日本の陰性証明書を確認すると、案内に従って再入国審査を受ける。搭乗客は少ないから委託手荷物もすぐに出てくる。通関まで30分もかからなかった。
 ただ、空港施設を出ると隔離先を確認される。事前予約をしてホテルの出迎えがあればいいが、そうでなければ紹介所でホテルスタッフと直接交渉をする必要がある。筆者の場合は到着が午前零時を回っており、ホテルの選択肢は2つだけ。北ジャカルタにある三つ星ホテルに隔離されることになった。
 総じて言えば、慣れもあるのか再入国は必要書類さえそろってさえいれば、あっけないほどスムーズだ。ただ、インドネシア語がまったくわからない場合は少々手間取るかもしれず、離日前に流れを予習しておいたほうがよさそうだ。(長谷川周人、写真も)

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