自信はどこから来るのだろう?
「子供が内向的な性格で、親が友だち作りを心配するほどです。どうしたら快活に、自ら行動できるようになれるでしょうか」
子どもの幸せを願う親心ですね。お母さまが望まれる人との関係作りができて、やりたいことができるようになれば、こぼれる笑顔を見せてくれることでしょう。
そのために子供に一つ二つ持たせてあげるとしたら、何を持たせてあげますか。私なら「自信」と「勇気」を持たせます。どちらもお金で買えるものではありません。「心」だからです。
自信とは、生きていく力の源、自分を信じる力です。「自分は大丈夫だ」「できる!」と心底思える人には自信があります。人生の充実感は自信の度合いに比例します。まずは親が子どもに才能があると信じてあげることです。お子さんを一人の人間として認め、理解し、大切に扱いましょう。長所、好きなことの中から能力を見つけ出し、伸ばしてあげましょう。好きなことをしている時は楽し気で、表情も明るいはず。得意なことを褒めてあげるうちに、「できた」という体感が重なり、自分を信じる力となります。
ただ、成功体験を積むことが大切と言われても、お母さまたちの悩みは、どうお子さんたちの自主的行動を生み出すか、成功体験に繋げられるか、という具体的方策が分からない、ということではないでしょうか。
ミカモーレでは、自信を育む最優先事項は、自信の源にある「セルフ・イメージ(自己像)」を高めることだと提唱し、そのための実践トレーニングを提供しています。セルフ・イメージの高低が、学校どころか、将来の職場や家庭、人生そのものを左右するからです。
私たちは、常に頭で考えてから行動していると思いがちですが、実は、私たちの行動選択の基準はセルフ・イメージです。セルフ・イメージが高まると「自己信頼感」「自己重要感」が高まり、脳の中で自分が行動するにふさわしいと思えば、瞬時に「できる」を判定し、「する」を選択するようになります。
小さい時から身近な人(親や学校の先生など)にかけられた言葉を思い込み形成されるのがセルフ・イメージ。心に寄り添う子育てが、どれほど大切か分かりますね。親の愛情ある言葉がけが、子どもが人生を生き抜く糧となるのです。
(コミュニケーション専門カウンセラー・家族関係心理士 高﨑美佳)
本稿へのご質問などは、カウンセリングルーム「ミカモーレ」(mamapre12@gmail.com)まで