労働者、学生デモ広がる オムニバス法案可決で

 「オムニバス法」の雇用創出法案の可決から一夜明けた6日、一部地域で法案に反対する労働者や学生によるデモが行われた。ジャカルタ特別州では大きな混乱は見られなかったものの、日系製造業が拠点を構える西ジャワ州ブカシ県などで波紋を広げている。       

 中央ジャカルタの国会(DPR)前では6日午前6時から、国軍と警察による厳戒態勢が敷かれた。警視庁は新型コロナウイルスの感染拡大を招く恐れがあるとして、労働者によるデモを許可しない方針を示しており、州内で大規模なデモは発生していない。

 一方、西ジャワ州ブカシ県では同日午前、約3千人(主催者発表)の労働者が、同市評議会(DPRD)に向けて行進した。デモ隊の一部は午後3時ごろ、日系企業が多数入居する東ジャカルタ工業団地(EJIP)の敷地内にも入り、その際、複数の入居企業の従業員が作業を中断し、デモ隊に加わるなどした。ただ、大きな混乱はなく「大多数の企業は通常通り操業を続けた」(同団地担当者)という。

 同県にある日系工業団地の責任者は「オムニバス法の可決は喜ばしいが、労組の動きには注意したい」とし、労働団体によるデモやストライキの激化に懸念を示している。

 同県チカランのMM2100工業団地でも、大規模なデモは発生しなかったという。同工業団地に入居する日系製造業の社長は「労組の旗を掲げたバイクが団地内に何台か停まっていたが、大きな影響はなかった」と話した。
■催涙ガス発射も
 西ジャワ州バンドン県では午前10時ごろ、バイクに乗ったデモ隊がバンドン~ガルット高速道路のチレウニ料金所付近を埋め尽くし、交通が一時まひした。同州バンドン市では、州庁舎(グドゥン・サテ)前に集まった法案に反対する学生に対し、地元警察が催涙ガスを発射。学生は午後6時20分ごろまでに解散させられた。

 また、バンテン州セラン市では大学生を中心としたデモ隊が午後3時ごろから、同市のスルタン・マウラナ・ハサヌディン大学前に集結。現場を指揮していた警官が、頭部に投石を受けて負傷した。同大学前では同7時時点で、解散を求める地元警察とのにらみ合いが続いている。
 北スラウェシ州マナド市や南スラウェシ州マカッサル市など、抗議活動は全国に広がっている。(高地伸幸)

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