【今日は心の日曜日(13)】

 ゲームばかりしている子供を何度注意しても、聞く耳を持たず困っているお母様からの相談に対し、前稿では3つの対策を提案した上で、対策1について説明しました。本稿は対策2、「ゲームの快感に勝る真の喜びを子どもに感じさせること」を説明します。
 ゲームこそ真の喜びという人もいるかもしれませんね。そこで先ず、ここでいう真の喜びとは、「脳」も「心」も「身体」も喜ぶことと定義します。そうすると、私たちの脳が心と身体を司り動かしているので、肝心の脳がどんな時に喜ぶかを知ることこそ、人生を喜びに溢れた輝かしいものへと導くヒントになります。 
 脳はいつ喜ぶのか。不変の真理として、脳の喜びを最大にする出来事は、人と人との関係の中にこそあることをご存知ですか。人は社会的動物であり、誰しもが、他人に認めてもらいたい欲求があります。
 認めてもらえると、褒めてももらえ、自己重要感が感じられて嬉しくなります。さらに相手から「ありがとう」と感謝され、自分からも感謝するほど脳の喜びは増します。この時に脳内では、「エンドルフィン」というモルヒネの6・5倍もの鎮痛効果がある幸せ伝達物質が分泌されます。
このように脳を喜ばせるためには、他者に認められ感謝される、感謝することが何よりも効果的なのです。このことから私は、家庭でのお手伝いを推奨しています。お手伝いをすると、感謝の言葉をもらえ、脳が喜ぶ体感からさらなる意欲を育むことができます。
外出規制の中、子どももゲームでストレスを発散させていることもあり、ここは敢えて親が子どもに関心があるゲームに参加し、一緒に楽しんであげては如何でしょうか。仲間になることが信頼関係作りのスタートです。仲間になれば、相談することもできます。
ポイントは、ゲームを心から一緒に楽しむことと、お手伝いをセットでしていくことです。「お手伝いしてもらえたから、ママ(パパ)も一緒にゲームできるわ。ありがとう。後でカレー作りも助けてね」という明るい言葉が、子供の明るい心を育てていきます。
子育ては、合理的な言葉だけでは成立しません。親の時間、身体、心とお金を使います。「あの時は、家族でゲームして乗り越えたよね」と思い出のページを飾るのは「今」です。
 個別無料相談会10月11日(日)のご案内は、本紙の告知欄に掲載しています。
(コミュニケーション専門カウンセラー・家族関係心理士 高﨑美佳)
 本稿へのご質問などは、カウンセリングルーム「ミカモーレ」(mikamour.fleur@gmail.com)まで。

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