〝密〟避けて565キロ ジャカルタ→ジョクジャ まったりドライブで行く

 企画取材のため、ジョクジャカルタ特別州まで社有車で行くことにした。運転担当は編集長。新型コロナウイルスの感染拡大で観光地訪問は制限も多いが、方法を検討した結果、車移動なら〝走る隔離空間〟で過ごせる。加えて不特定多数の人と濃厚接触するリスクも低い。今こそ、旅の原点に立ち返り、移動そのものを楽しみたい。

 今回のルートはジャカルタ特別州から、中部ジャワの古都ジョクジャカルタまで約565キロ。ざっと東京~神戸ほどの距離になる。

 出発は朝4時半。中央ジャカルタのスマンギ料金所からチカンペック高速に乗り、チカランやカラワンといったおなじみの工業地帯を東へ。過積載のトラックが日々往来するためか路面の歪みも多いが、スルヤチプタを超えたあたりから再舗装された道が増え、路面のコンディションも良好になってくる。

 政府が進める高速道路の拡張計画もあり、サービスエリアの環境は急速に改善。軽食を摂ったり、燃料補給に困ることはない。時速100キロ程度で快調に東進するが、超低速運転の過積載トラックには注意したい。上り坂ともなれば、時速20キロにも満たず、こちらとの速度差は80キロにもなる。状況により、ライトのパッシングや警笛でこちらの存在をアピールしたい。

 中部ジャワ州に入ると、南には山々、北にはジャワ海の展望が開ける。車の窓を開ければ緑を香りとともに、心地よい風が入ってくる。

 トゥガル、プマランの先にあるのは、新工業団地の開発が進むバタン県。タウンハウスの建設区画も点在し、急ピッチに整備が進む一帯は、まさに〝ジャワ工業化〟の最前線。工業団地は年内の開業を計画しているというから、近い将来、辺りの景色もガラリと変わっているかもしれない。

 スマランから内陸に下り、ボヨラリからはのどかな田園風景を横目に下道をまったり。遠く鎮座するムラピ山を眺めていると、「ああ、ジャワに来た」。そんな言葉が思いがけず口をついた。国道沿いのレストランで遅めの昼食を取れば、目的地までは、あとひとっ走りだ!
 約6時間半の長距離ドライブとなったが、ハンドルを握り感じる距離感は、飛行機では味わえない貴重な経験だ。
 旅の真髄は、移動にあり。学生時代の貧乏旅行で虜になった、あの充足感がみなぎってきた。(高地伸幸、長谷川周人)



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