街角に漏れる不安 PSBB再強化受け

 ジャカルタ特別州のアニス・バスウェダン知事による「大規模社会的制限(PSBB)」の緩和凍結の発表から一夜明けた10日、州内の街角では、人々から今後の生活に対する不安の声が漏れた。
 「もう、いい加減にしてほしい」。中央ジャカルタのワヒッドハシム通りで客待ちをしていた配車大手ゴジェックの二輪運転手のイワンさん(52)は感情を露わにした。感染者が増加する中、PSBBの再強化には反対しないが、「政府の現金支給など、その間の補償はどうなるんだ」。
 6月から始まったPSBBの制限緩和で乗客輸送が認められるようになり、稼ぎが徐々に戻りつつあった矢先に再強化の発表。2人の息子はコロナ禍で失業し、妻を含めた4人家族が、イワンさんの収入をあてに生活している。
 「ディ・ルマ・アジャ(在宅)なんて、決まった月給をもらえる会社員しかできない。その日暮しの俺たちはどうすればいい?」
 東ジャカルタ在住という女性(27)は、勤務先のホテルを5月に解雇された。オンラインでコーヒー販売の仕事を始め、7月に契約社員として別のホテルに再就職できたが、「PSBBの再強化で、また解雇されるのでは」と不安を拭えない。
 一方、中央ジャカルタのアグス・サリム通りで夕方、イカンバカール(焼き魚)の屋台で出店準備していたアディさん(28)は、「規制の再強化? よく知らないね」と言葉少なに語る。新型コロナの影響で売り上げは半減したが、「この前のPSBBも乗り切った。今回もなんとかするさ」と淡々と炭に火を起こした。(高地伸幸、写真も)

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