過激派メンバーを一斉逮捕 国家警察 ジャカルタとブカシで15人
国家警察対テロ特殊部隊(デンスス88)は12日、ジャカルタ特別州と西ジャワ州ブカシ県で、イスラム過激派組織「ジャアマ・アンシャルット・ダウラ(JAD)」と「東インドネシアのムジャヒディン(MIT)」のメンバー15人を、反テロ法違反の疑いで逮捕した。地元メディアが報じた。
調べによると、逮捕されたのは21歳~54歳の15人で、本名や性別は明らかにされていない。そのうち12人はJADのメンバーで、昨年、西ジャワ州の山間部で3度にわたり違法な軍事訓練を実施した疑い。残り3人はMITに所属し、2人は資金や物資の調達に関与、1人はシリアへの戦闘員派遣を手引きしたとされている。
国家警察担当者によると、6月1日から8月12日の間に、西スマトラ州、ジャカルタ特別州、西ジャワ州、中部ジャワ州、東ジャワ州、バリ州、中部スラウェシ州、リアウ州の8地域で過激派組織のメンバー72人が、デンスス88により逮捕された。
また、MITの本拠地である中部スラウェシ州ポソ県では、MITの掃討を目的とした「ティンバラ作戦」が、国家警察と国軍の合同で行われている。作戦は当初6月28日までの予定だったが、9月30日まで延長が決定された。同県山間部に潜伏しているとされるMITの幹部14人の身柄拘束を目指しており、15日には国軍兵士150人が増派されている。(高地伸幸)