住居損壊、余震の恐怖 バンテン地震 眠れぬ夜過ごす住民

 2日午後7時ごろに発生し、6人が死亡したバンテン地震。3、4両日、震源に近いバンテン州パンデグラン県を訪れた。これまでに471の住居で被害が確認され、多数が親類宅などへの移住を余儀なくされた。昨年12月に発生したスンダ海峡津波で住居を失い、同県の仮設住宅に住む避難民たちは、余震の恐怖で眠れぬ夜を過ごしていた。
 35棟以上の建物の地震による損壊が確認されたバンテン州パンデグラン県パンジャンジャヤ村では天井が崩れ、軒先が押しつぶされた家や、壁が抜け落ちた家が各所に見られた。住民たちはがれきの撤去に奔走していた。
 「家族を連れ、家を出た数秒後に家がつぶれた」。全壊した家を家族とともに解体していたサウエリさん(32)は興奮した様子で話す。「隣人も皆パニックになっていた。一緒に、とにかく広い場所を探して逃げた」。
 農家のマルサウイさん(55)の家は天井に押しつぶされ、警察が撤去に協力していた。マルサウイさんは「今は息子の家にいる。生活していくだけでいっぱいいっぱいで、政府の支援がなければ再建なんてできない」と語る。ほど近い距離の息子の家は損傷を免れたが、2世帯で住むにはあまりにも狭すぎるという。
 パンデグラン県の内陸に作られた仮設住宅には、昨年12月のスンダ海峡津波で住居を失った280人が生活している。3日に訪れると、日中にかかわらず多くの男性が部屋でぐったりと横になっていた。住民の一人、マルノさん(43)は「地震が来た時にはみんなパニックになった。また家がなくなるのが怖いんだ」と話す。
 仮設住宅の受け入れが始まったのは3カ月ほど前からで、入居したばかりの世帯もある。夜に余震があっても家族と逃げ出せるよう、男性たちは発生から夜通し起きていたという。
 マルノさんは「ガスに食べ物、生活物資がとにかく足りない。政府や非政府組織(NGO)からの支援もなくなってきた」と訴える。夜眠るためのカーペットもなく、冷たい床にビニールシートを敷いて寝ている家庭が多い。困窮した生活と余震の恐怖で、避難所の住民は過酷な日々を過ごしている。(大野航太郎、写真も)

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